人間の心は、グラスの中の水みたいなものです。
グラスを持つ手が少しでも動くと、グラスのなかの水もちゃぷちゃぷ揺れ動いて、こぼれそうになったり、本当にこぼれたり…。
そんなグラスの中の水のように、人の心も、外部からの刺激を受けて、その影響から、いとも簡単に揺れ動いてしまうのです。ですので、どんな状況でも、穏やかに安定し続けるのは、人間にとっては本当に至難の技です。
だけど、今は変化の時代。どんどん世の中が変容していくなかで、何の影響も受けず、そのままで居続けることは、また難しいことです。
皆が、それぞれに変化していかなくてはいけない時代。ちょっとのことで、いちいち動揺して狼狽えていたのでは、心身がもちません。
時代の変化を受け入れ、しなやかに変化し成長していくよう、自分の心を安定させることが大事です。
そこで、普段から自分の心をよく見つめて、心が安定するよう工夫と努力が必要になります。
心が不安定で、すぐに動揺して心がグラグラしやすいと、精神面だけでなく身体の健康面でも辛くなります。そこで、心を穏やかに保ち、安定した状態をキープする努力が必要になります。
他からの刺激に影響を受けて、心が不安定になりグラグラと動き始めたら、自分の心がネガティブな方へ落ちていかないように、自分の意識を上げるように気をつけてみてください。
特に、センシティブな人、エンパス気質の人は、ネガティブなエネルギーの影響を受けないよう、自分をしっかり保つことが大事です。
心が揺れ動いているときは、ネガティブなエネルギーの影響を受けやすくなります。
なので、他人のネガティブさを、自分のなかに取り込まないよう、充分に気をつけてください。
そして、心が揺れ動いても、すぐに安定させることを心がけてください
万が一、何かの影響を受けてネガティブなエネルギーを自分のなかに取り込んでしまっても、すぐに気持ちを切り替えてください。
自分の心がネガティブな方へ引き込まれないよう、「自分」をしっかり保ち、楽しいことに意識を向けて、ポジティブなことで心を満たしてください。
ネガティブが心の隙間に入って居座らないこよう、意識して気を付けるのです。
それでも万が一、ネガティブな方へ自分の意識が落ち込んでしまったら、腹をくくって「どん底」まで味わい尽くすのも、一つの手です。味わいつくして、最悪の気持ちを感じきって、「もう落ち込むのは充分!」と思ったら、ぱっとネガティブな気持ちを手放してください。
◇◇◇
見切りをつけて手放す覚悟をもつと、案外、簡単に気持ちを切り替えられるものです。
もう要らないと感じたら、さっと手放す。
もう掴まない。
そう決意するだけで、スパッと縁は切れます。
そうやって、上手に自分の気持ちと向き合ってください。
コツをつかめば、すぐに安定を取り戻せるようになります。
グラスで例えれば、どんなにグラスが揺れ動いても、グラスの中の水をこぼさず、上手にやり過ごせるようになるのです。
心の中も同じ。何が起きても、何があっても、上手に乗りきって、たとえ揺れ動いたとしても、すぐに穏やかで安定した状態に戻せるようになってください。
日頃から、自分の心の状態に目を向けて、心の安定を意識してみてくださいね。