ネガティブ思考にドーンと落ち込む時って、大体が
自分と他人を比較して、自分の方が劣っていると感じた瞬間
…だと思います。
他人の姿を見て、つい「自分はダメだ…」と感じてしまい、その時、ちょうどメンタルが弱っていて弱気になっているようなタイミングだと、心の中は一気に「やっぱり自分はダメだったんだ」という思考で真っ黒に染まります。
そして、「自分はダメなんだ」ということを証明するネタを、自分の過去の記憶のなかから引っ張り出そうとするのです。それも、かなり昔の自分が子供時代だったころの記憶から、つい数分前の最新の記憶まで…。幅広く、まんべんなく…です(汗)。
すると、ネガティブな記憶って、人は案外よく覚えているもので(汗)、次々と「自分下げ」のネタ(記憶)が出てきます。ボロボロ出てきます。無理やりこじつけたようなネタ話のような記憶まで出てきます。
ネガティブのスイッチが入ると、まるでフラッシュバックするかのように、過去の「自分がとことんダメだった昔の記憶」&「自分の無価値を証明するような辛かった記憶」が次々と甦ってくるのです。
そうなると、もう心の中は、
「自分はやっぱりダメなんだ…」
…という気持ちになり、どんどんネガティブのドツボにはまっていきます。
◇◇◇
それまでは、割と明るい気持ちで前向きにポジティブに居られたのに、ひとたび、ネガティブのスイッチが入ると、パーと心のなかの世界が変わり、ゲリラ豪雨が降る直前?みたいな暗くて怪しい気分になり、やがて、土砂降のなかにいるような酷く絶望的な逃げ場のない気持ちに陥るのです…。
こうなると、しばらくは、そこから這い上がれず、気分は沈んだままになります。
気持ちが落ち込んだまま日常生活を送ることは、本当に大変なことです。
ネガティブに落ち込むと、心だけでなく、肉体的も苦しくて辛くなります。
心と体は連動しているので、心が落ち込むと、体の具合も悪くなります。
あまりに長い期間、ネガティブ思考にとりつかれていると、脳もダメージを受けるし、免疫力が落ちて、いろんな病気にもなりやすいです。
ですので、なるべくなら、ネガティブな気分にドップリ落ち込むことが無いよう、たとえ落ち込んでも早くネガティブから脱して、自分の心を明るい状態でキープし続けることが大切だと思います。
◇◇◇
自分を落ち込ませないために、日ごろから心がけることは、ずばり
他人と自分を比較しない
…ということ。
「隣の芝は青い」という諺がありますが、隣の芝の方が青く見えてしまうのが人間の性だと思います。
特に日本人は「謙虚」と言いつつ、自分の魅力や能力を低く見積もる癖があるので、謙虚と自分下げを区別していくことが大切だと思います。
自分を下げた分、他者がよく見えてしまい、それが結果的に、自分を苦しることになるなら、自分自身のためにも、もう自分を下げることは止めるべきです。
自分の魅力や能力を自分自身がしっかり認めた上で、他の人の美点や魅力を見つけて褒める。
自分も相手も平等で対等にWinWinの関係になるような…そういうコミュニケーションが大事だと思います。
自分と他人を比較してネガティブに陥りやすい人は、
他人を見ない 自分をよく見る
他人のことを気にしすぎない 自分のことに集中する
他人の意見に惑わされない 自分の意見をしっかり持つ
そして…
自分を確立して、ゆるぎない心を持つ
自分を信じる
これを常に意識し、日々心がけることだと思います。
他人と自分を比較しても、何の得にもなりません。
自分を生かし伸ばしてあげられるのは、誰でもない自分自身です。
自分が自分を信じていなくて、誰があなたのことを信じてくれるのでしょう?
自分が自分の価値を認めていなくて、誰があなたの価値を認めてくれるのでしょう?
自分が自分のことをありのまま受け入れて受容すれば、もう他者と自分を比較する必要は無くなると思います。
他人のことを気にするのではなく、もっと自分に注目して、自分の良さを発掘することに集中してほしいな…と思います。
◇◇◇
あと、もうひとつ。
ネガティブに落ち込むとき、必ず出てくるのが「過去のネガティブな体験の記憶」です。
ネガティブに落ち込むときは、自分の意識は「過去」に飛んでいます。
過去の失敗体験や、みじめな記憶、情けなくて自信喪失した過去の思い出、淋しかった出来事…等。人として生きていれば、どんな人にも必ず、真っ黒な暗黒時代やネガティブで暗かった時代、黒歴史…等、いろいろあるものです。
辛かったことも悲しいかったことも、苦しかったことも傷ついたことも、みんなどこかで体験して生きています。
だから、皆、平等に「ネガティブな過去の体験」を抱えて生きています。
ただ、ちょっと違うのは、いつも過去のネガティブな記憶に意識を向けているか?どうか?ということです。
抱えていても、そこにフォーカスしなければ、ダメージやネガティブな影響は受けません。
でも、すぐにネガティブに陥りやすい人は、日常的にネガティブな過去の記憶に繋がりやすいように思います。
そのため、何か些細なことでも、すぐにネガティブな記憶とその時の感情がワンセットとなって生々しく甦るようです。
そして、つい今しがた体験したことのように鮮明に思い出して、苦しい〜悲しい〜辛いよ〜と苦しむのです。
こんな感じで、いつもネガティブな記憶とばかり繋がり続けていると、最初は小さかったネガティブの炎が、火に油を注ぐが如くメラメラと更に燃え広がっていきます。
一気に炎上ですよ(汗)。
こうして、どんどんネガティブな感情が増長していきます。
ネガティブな感情は毒なので、心が病んでいきます。体も心と連動して具合悪くなると思います。
ですので、これ以上もネガティブにはまらないためにも、
済んでしまったことは、早く忘れる
自分を過去の記憶の世界に縛り付けない
自分を解放して自由になる
…を意識することです。
◇◇◇
済んでしまったことは、もうどうしようもありません。
ならば、変えようがない過去に意識を縛り付けるのではなく、もう早々に開放して、自分を解き放つことです。
過去の記憶から自分を解放して、自分の「今この瞬間」を大切にしてください。
今を楽しく充実させることに集中する…ということです。
過去が手放せない人は、今の自分に満足していません。
今の自分の状態に不満や怒りを持っているから、それで「今この瞬間」に集中できず、ついつい過去の記憶に「自分の意識」が向いてしまうのだと思います。
今が充実している人は、もう過去に戻りたいと思いません。今が最高!と心から思っているものです。
ならば、今の自分を充実させることにエネルギーを使う。これが大切だと思います。
他人と自分を比較してしまうことも、自分の「今この瞬間」に意識が向かっていないから…です。
他人に向けている意識を、自分の方に向けてください。
他人は他人。自分は自分です。
過去は過去。済んだことより大切なのは「今の自分」です。
もう、「今の自分」から目をそらさないよう、自分に集中してくださいね。
そして、なにより自分自身の幸福のために、「今の自分」を輝かせることに取り組んでください。
少しずつでもいいから、「今この時の自分」のために行動してくださいね!