自分の中に潜在的にある「恐れ」について、じっくり見つめてみてください。
ヘビが怖いとか、オバケが怖いとか、可愛い「怖さ」ではなくて、もっと心の奥深くで蔓延っている「恐れ」。
たとえて言えば、
川底のやや大きくて重たい石をはぐってみて、その石の裏側に隠れていたもの…。
わざわざ川に入って素手で川底の石を持ち上げて、全身ずぶ濡れになりながらも石をひっくり返して、この目でしっかり確認しないと見えてこないもの…。
それくらい、今まで自覚もなく、気が付くこともなく、特に感じることはないから「何もない」ものと受け止めて、無視して通り過ぎてきたもの…。
そんな自分の中の奥深くに存在している「恐れ」を探して見つけて、自覚して気づいてみてください。
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多分、この「恐れ」と向き合い立ち向かうことが、今年2018年の下半期を充実して生き抜くための大切な『鍵』になると思います。
実は、今月6月から、世の中を流れるエネルギーが大きく変換しました。特に日本では、従来の価値観から新しい時代の価値観へと変換していくタイミングと重なり、変化に伴うネガティブな影響をダイレクトに受けた人が多かったと思います。
肉体を持つ私たちは、どうしてもエネルギーの影響を受けやすいです。
過敏な人は自覚症状を感じて辛かったりとか、鈍感な人でも、訳もなく感情的になったり、意味もなくイライラして衝動的になったり、健康面で不調を感じたり…等々。
多かれ少なかれ、皆が何らかの影響を受けて、結構しんどくて大変な一か月でした。
この「新しいエネルギー」とは、私たち日本人で言うところの『昭和的価値観』とは真逆のものです。そんな新しいエネルギーを後押しする形で、追い風がピュンピュン吹いています。
ちなみに…
昭和の時代(特に戦後は)、安定思考が主流となり、多くの人が特に、生活面や経済面での「安心・安定」を求めた時代でした。
安心・安定を得るために、学歴と就職、収入と貯蓄、物を持つこと、波風立たない落ち着いた生活…等。これらが「幸せ」であり「豊かさ」であるという価値観に、人々の意識も統一されていきました。
安定した安全・安心な人生とするために、集団意識からはみ出ないように自分を制したり、世間体に合わせて自分の人生を選択したり、自分だけでなく家族や一族の安定・安心も守ろうと必死になったり…。親の価値観に添って、決められたレールの上を何の疑いもなく、ただ言われるままに滑るように走ってさえいれば、それで人々は「成功」と褒めてくれる時代。
昭和の時代は、これが当たり前で「普通」だと皆が信じていました。
当時は、安定・安心・安全が保証されない状況は、不安であり、不幸であり、情けなくて惨めだと皆が思っていたのです。だから、皆が必死になって自分を安全・安心・安定の土台に置こうと頑張ったのです。
昔の価値観だと、安定・安心・安全を失うことは「死」をも予感させる恐ろしいことです。
そのため、安定・安心・安全を確保するために、就職や結婚、出産、子育て、老後、介護など、担い手や役割の分担が社会的に暗黙のルールで決められていました。性別や社会的立場でその役割は振り分けられ、その役割をしっかり果たすことが「私の人生」だと刷り込まれてきたのです。こうして、皆が、集団社会の歯車の一つとなって従順に生きていた。そういう時代でした。
昭和の時代までは、それで良かったのです。皆と足並みそろえて同じようにしていなければ、安心・安定して生きていくことが難しい…。生き抜くためにはそれが必要でした。そんな厳しい時代だったのです。
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しかし、西暦2000年から時代は魚座の時代から水瓶座の時代に移り変わり、世の中を流れるエネルギーも大きく変化しています。
2000年から2018年の今現在まで、エネルギーの移行期間として、古い時代のエネルギーと新しい時代のエネルギーが両方が入り混じり、混在していました。でも、これからはどんどん加速して、新しいエネルギーへの変換が進んでいくようです。
そのため、古いエネルギーに慣れ親しんでいた人は特に、古いエネルギーよりも新しいエネルギーが占める割合が増えれば、当然、慣れるのに時間がかかり、誤作動も起きやすくなります。
そこで、私たちが意識しなくてはいけないこと。
それは、もう古い価値観は機能しないということを悟り、新しい時代の在り方へと自分の意識を変えていくことです。
もう「安心」や「安定」をずっと握りしめていくことはできない時代です。
今まで、古い価値観の世界で胡座をかいていた人たちも、これからは富や名声に関係なく、皆が平等に意識改革をさせられます。
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今暮らしている家も、明日にはどうなるのか分からない時代。
お金も、将来的には、紙幣や貨幣という「形あるもの」、または、銀行通帳の残高のように「数値として目で確認できるもの」ではなくなり、世界単位で一つに統一され、やがては単なるエネルギーになっていくのではないかな(長い年月をかけて)…と思います。
「お金」の認識が変われば、「仕事」の概念も大きく変わっていくでしょう。
昭和の価値観に染まった人々の、「これが当たり前だという感覚」、「これが普通という考え方」、「今までの常識」「信じてきた価値観」…等。そういうものの中に、今後は一切通用しなくなるものが、たくさん出てくると思います。そして、根底から大きく変わっていくだろうと思うのです。
現に、セクハラやパワハラなど、昔感覚の人たちが「これが当たり前で普通のこと」だと思っていたことが、今は一切通用しなくなっています。
男女の性差による不平等も、人々の意識の変化によって解消の動きが出ています。
古い価値観で縛られた古い体質の組織も、見直しの時期に来ています。
組織で群れることに何の意味も成さなくなり、これからは損得勘定を抜きにして、魂で共感しあい心から信頼しあえる仲間と繋がっていく時代になっていくでしょう。
老若男女問わず、距離感を越えて自由に仲間の和を広げていく時代になると思います。
以前なら少数派と言われていた弱者の人たちも、価値観が多様化して、社会で声を上げやすくなり、どんどんその存在が認知されています。
良くも悪くも、昔の「悪しき慣習」が問題視されてクローズアップされていくことで、その問題と向き合っている人々の意識が「新しい時代の価値観」にアップデートされていく…。そんな感じを受けるのです。
時代はどんどん変化しています。
新しい時代のエネルギーを受けて、古くて機能しないものはどんどん断捨離がすすみ、新しい意識の人々が暮らしやすい社会へと変容している…。今はそんな過渡期なのだと思います。
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そこで、最初の「恐れ」の話に戻します。
自分が、何かにチャレンジしようと思ったとき、心の中で遠慮したり、躊躇したり、自分には無理だと諦めようとしたり、最初から「チャレンジしない」を選択しようとしたり…等。自分の中で、いろいろ「制限」を課していませんか?
この、自分が自分に課している「制限」。
この制限の正体が「恐れ」です。
何かを恐れる気持ちがあるから、自分のチャレンジに「制限」を課して、自分が社会の枠からはみ出ないように、自分をコントロールしようとしているのです。
でも、これからは、そうした「制限」も手放して、勇気をもってチャレンジすることです。誰かの反対や非難を恐れて「何もしない」ことを選ぶのではなく、誰かに非難されたとしても、それをやりたいのなら、自分自身のために「勇気を出してチャレンジする」ことを実行してみてください。
それが、今年下半期の課題になります。
自分の気持ちを素直に受け止め、自分の思いを正直に表明してみてください。
そして、勇気を出して行動に移してみてください。
これが、新しい時代の在り方です。
もう世間体や親の価値観に縛られないで、自分らしい人生を歩むことに、自分の貴重な時間とエネルギーを使ってくださいね。
そのための「自分の恐れと闘う期間」…。それが、これから7月以降の人々の課題になるだろうと思います。
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今はもう昔とは違うのです。
新しい時代のエネルギーが、どんどんサポートしてくれます。守ってくれます。導いてくれます。あとは勇気を出して一歩を踏み出すだけです。
なので、恐れないでね…。
怖くても「大丈夫」と自分を励まして、どんどん前進してください。
いつまでも、昔の「安全・安心・安定」を追い求めていると、どんどん精神的につらくなっていくと思います。
古い価値観は思い切って捨てしまい、新しい感覚で物事をとらえ直してください。
自分を大きく変えていくことが、今年後半の目標です。
まだまだ大変さは続くかもしれませんが、チャレンジによって心の中の「恐れ」を克服し乗り越えられたら、心がどんどん軽くなっていきます。
心の中の「恐れ」を手放して軽くなることで、「自分らしく生きていくこと」が楽にできるようになっていくと思います。軽やかになればなるほど、新しい時代のエネルギーが追い風になり、ますます軽やかに明るく人生を切り開いていけるようになるでしょう。
まずは、勇気ある一歩を踏み出すこと…。
「恐れていたこと(もの・人)」が、半年後には「へっちゃらになる」ことを目標に、早速、取り組んでみてくださいね。