この冬の間に「自分の心の中にあるロック」を一つ一つ解除して外しておくことが大切になるようです。
多くの人が、自分では全く自覚が無いまま、自分の意識に様々なロックをかけています。
それらのロック(制限)の元になっているものは「古い固定観念」です。親や社会から刷り込まれた「古い価値観」や「昔の時代に通用した社会通念」がほとんどで、それに自分自身の気質が加わり、強固な「固定観念」となって自分の意識の奥深くに刻み込まれているのです。
でも、もう、こうした「固定観念」があると、かえって臨機応変に物事に対処しづらくなり、生きにくくなっていくと思います。ですので、一度、自分の頭の中にある「固定観念」や「思い込み」を解除してみて、フラットな気持ちで全ての物事を受け止めてみてください。
今までの自分なら「これが正しい」「こうあるべき」「こうしなければいけない」と思いこんできたこと、頑なに守ろうと意地になっていたことも、一度「ちょっと止めてみて、違うことをやってみようかな」と気持ちを緩めて、フラットな気持ちで今までとは真逆なことも試しでやってみてください。
そうすれば、きっと、自分の「信念」にもなっていたことが、実は、自分が勝手にそう決めつけて思い込んでいただけのことだったんだ・・・と気づかされると思います。
「これはしてはいけない」と思い込んで頑固に拒否してきたことも、案外、大丈夫だったり、むしろ、これからの社会生活には便利で良かったりするかもしれません。
そういう柔軟さが、これからはとっても必要なのです。
◇◇◇
というのも・・・。
実は今、一人一人の頭の中にある「固定観念」「思い込み」「決めつけ」が、人の決断を鈍らせ、行動を阻害し、『個人レベルの変化』のスピードを遅らせている原因になっていて、結果、それらが『社会全体の変化と成長』までもを阻害している・・・ということが起きてるようです。
たとえて説明すると・・・。
今、心の中のなかでは
- これをしたい
- あれが欲しい
- ここに行きたい
- この人に会いたい
- これが飲みたい(食べたい)
・・・といった気持ち(欲求)が自然と沸き起こっているのに、こうした「素直な気持ち」を、ついついいつもの癖で、
- 仕事が忙しいからダメ
- 私にできるわけがない
- お金が無いから無理
- そんなことしたって意味が無い
- あとで大変なことになるかもしれないから止めた方が良い
- こんなことをして、人に何か言われるかもしれない
- 時間とお金が勿体ない
- 面倒臭いから止めた方が良い
・・・云々と潰しにかかってしまう。そういうこと、ありませんか?
何かパッと楽しい計画が思いついても、上記のような思考がムクムク出てきて、「意欲」や「やる気」をどんどん削ぎ落とし、「素直な気持ち」で欲したことを頭から否定し、却下し、ワクワクする気持ちを押さえつけ、スルーし、封印して、「そんな気持ちなんて、そもそも最初から無かった」ことにする・・・。そして、
- 〇〇だからできない
- △△だからやらなきゃいけない
でも、上記にあげたことを多くの人が無意識のうちにやっています。
特に昔の価値観に縛られてきた人は、それが当たり前になっていて、自覚が無いまま自分の気持ちを粗末に扱い、心の奥底で静かに自分を無視してきたのです。
この、自分の気持ちを封印しようとする「思考」は、自分の頭の中にある「固定観念」「思い込み」から生み出されています。
そもそも最初の出発点は、「自分には価値がない」「自分の意見や気持ちは信用できない」という意識から始まっています。これが固定観念となり、思い込みとなり、自分の心を長いこと縛り付けているのです。
そして、常に「人と自分を比較する」ということをしています。
人と自分を比べるときも、「自分はダメなんだ」ということを前提に、自分のダメさを証明してくれることばかりを探し出そうとします。それも無意識に。
また、自分の感覚や直感、自分の判断力についても、自分のことなのに頭から自分が信頼できず、自分が感じたことより、他人の判断が正しいと信じていて、何から何まで人の意見と判断に従って生きようとします。
更に、何か行動するときでも、「自分が何かをすれば、必ず人に迷惑や心配をかけてしまう。」「自分から何か行動すると、そのせいで周りの人を傷つけたり嫌な気持ちにさせていまうかもしれない」という変な固定観念がムクムクと出てきて、自分から行動することを躊躇わせます。
とにかく、誰か他人の許可を得ておかないと不安に陥り、怖くて動けなくなります。人の許可を得ないで勝手に行動すると、叱られたり嫌われるのではないか・・・と心配になり、自分に楽しいことを与えると罪悪感が出てきて申し訳ない気持ちに押しつぶされます。いつも人の意見に従い、とにかく人から言われたままを黙ってやるしかない・・・信じているのです。
これは、おそらく「子供時代の親からの刷り込み」が原因だと思いますが、自分で勝手に何でも決めて行動すると、大人が困るので、それで集団の秩序を守らせるために、大人の都合で価値観を刷り込み、従順で人の言うことを素直に聞く人に育てられてきた・・・ということです。
そういうことが子供時代から積み重なり、「自分」を持つことを否定されて育った人は、自分の本当の気持ちも小さな欲求も、全部打ち消して「無かったこと」にして、周りの意見に自分を合わせて、自分をいつまでも自信の無い小さな存在のままにして置いてしまうのです。
つまりは自分を一人の人間として認めていない・信頼していないということです。
これでは、何が起きても、自分から行動していくことはできません。
自分で「やるか?やらないか?」の判断も下せないようでは、自分の人生を切り開くことはできません。
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刷り込まれた「古い価値観」に縛られて、心がガチガチに凝り固まっていると、それが「固定観念」となり「思い込み」となって、その人の頭の中(思考)を凝り固まらせます。融通が利かなくなります。
特に日本では、先祖代々から「親の意見に黙って素直に従うことが親孝行であり、社会常識である」という意識が根深く残っているので、エゴの強い親の意見も、大事に尊重して素直に聞いてあげなくてはいけな場合もあります。それが世代や地域によって今も強く残っていることがあります。
昔は「古い価値観」に従って生きる必要がありましたが、今は違います。
今の新しい変化の時代のエネルギーに、昔の感覚や価値観は合わなくなったのです。
こうした「親や社会からの刷り込みや古い価値観に縛られている状態」が、自分にロックをかけている状態なのです。
世の中のエネルギーがどんどん変化しているのです。自分も変化しなくてはいけません。ところが、古い価値観に縛られ、親の刷り込みに心が支配されていると、自分が変化することに強い抵抗感を持ち、変化を拒んでしまうのです。
拒めば拒むほど、新しい時代のエネルギーに乗り遅れ、古い価値観と共倒れを起こし、最後は淘汰されてしまいます。怖いからとグズグズしていると、どんどん取り残されていき、最後は消えてしまうのです・・・。
そんな変化を拒む「動きの無い人たち」の存在が、個人レベルの変化&社会全体の変化の流れを堰き止めてブロックしている・・・という訳です。
たとえ堰き止めても、変化のスピードは衰えません。時代が逆行して昔に戻ることも絶対にありません。世界は前進しているのです。立ち止まったり、振り返ったりしている猶予はないのです・・・。
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昨年から変化のエネルギーが強くなり、今年はますます社会の変革が大きく進んでいくと思われます。
そして、この変化のエネルギーの流れは「激流」となって、私たちの意識の中にある「流れを堰き止める邪魔なもの」を 打ち砕き、押し流し、木っ端みじんに粉砕して、ゴイゴイと力強く吹き飛ばしてくれると思います。
こうして、全ての人々が「大きな変化」を嫌で体験させられると思います。
それに立ち向かっていくには、もう抵抗しないことです。
- 抵抗を止めて素直に「流れ」に身を任せてみる。
- 自分で勝手に「流れ」をコントロールしない。
- 自分に嘘をつかない正直な気持ちで「流れ」の中に飛び込んでみる
これらを心がけてみてください。
もう昔に返ることは決してありません。昔に戻るのではなく本来の姿に戻るのです。刷り込みで作った自分を脱ぎ捨てて、本来の自分に戻るのです。
それには「変化する」ということに対して強く抵抗してしまう自分を素直に認め、自分の中にあるロックを外さなくてはいけません。
どうぞ、この冬の間に、自分の中に仕掛けられた無数のブロックの存在に気づいてください。見つけたら根気にコツコツロックを解除するのです。一つでも多くのブロックを解除してください。
見つけたら、気持ちをリラックスさせて「これ手放します」と心の中で決めて、息をスーと吐いて、体と心の力を抜いてください。解除した世界を受け入れて認めてください。それでOKです。
そして、明るい春を迎えましょう。春からまた流れが大きく変っていくでしょう。