森の中の大きな木~Let's go to the new stage!~ 

とりあえず今、目の前にあることについて語ろう

自分が目覚めて立ち上がることで、親も目覚めて成長するのです

以前、スピリチュアルカウンセラーでご相談を受けていたとき、私の所にいらっしゃる方で多かったのが、親子関係のお悩みでした。

最近では「毒親」という言葉がありますが、子供側から見れば「毒親」と言われるような親がいて、その親との関係に(大人になった今も)苦しみ悩んでいる・・・というものです。

あるいは、ご本人は全く自覚がないのだけど、私には「今、この方が抱えている問題の根本的な原因は、幼少期に親子関係の歪みで心に傷を負っていること、親子の確執、それだなぁ・・・」と感じられる…そういう人も多かったです。

 

たとえば、先天的な障害や病気(発達障害や精神疾患)とは別に、その障害や病気がもとでコミュニケーションが上手く図れず、そこから暴力や暴言、怒りの矛先が子供に向かう・・・等で、親子関係の歪みが起きることがあります。

子供側が親との関係で悩む場合、親の方に気質的な問題があるケースが多いです。

 

自分の情緒を安定させることも困難な人が親になると、子供のメンタルまで気が回らず、子供の心を傷つけるような言動を繰り返すのです。

親は子供を相手に感情を吐き出して発散できても、それを受けとる子供側は、ただ我慢していくしかありません。

 

そんな安心できない環境で育つと、子供の心は柔らかく繊細なので、簡単に傷がついてしまいます。結果、親の接し方や荒れた生活環境が原因で、二次的障害が生じるのです。

 

よく反社会的な問題行動に突っ走ってしまう人(子供)がいますが、大体は二次的障害が原因です。また、反社会的な行動(自分の外側)に向かわない代わりに、自分を否定し破壊する方向(内側)へ矛先が向く人もいます。

 

特に、毒親に苦しめられてきた人で、とても繊細で心優しい人は、「親に反発し反抗することで、親の毒をはね除けて自分を守る」ということが出来ず、代わりに、自分の心をこれ以上毒親から傷つけられないよう、自身の心を閉じ、心の形をあえて歪めて、毒親に適応しようと健気に頑張るのです。

 

酷いことを散々言われても、それにいちいち傷ついていたら心が壊れるので、自分の心の感度を鈍く落とします。そして、人の話を聞いているように見せかけて、馬耳東風で心に残らないように聞き流す癖を「自分の心」に付けていくのです。

 

また、親を怒らせないように、また、親に気に入ってもらうように、ピエロになって笑わせるようなことを必死にやる人もいます。少しでも親の愛が引き出せるように・・・と、親のご機嫌を取るようなことを一生懸命にするのです。

 

また、親が怖いので、親に「自分の意見」「自分の気持ち」を正直に言うことができない人も多いです。「自分の意見」が「親の意見」に反したり、親の意見からかけ離れると、親から怒りを引き出してしまうので、それが怖いのです。

 

自分に自信が無くて、コンプレックスの塊になり、ますます人目を気にして、空気を読んで「人の期待に応えよう」と無理して頑張ってしまう・・・。結果、心が疲れて、生きる気力を失い、引きこもりになったり、心の病気になったり・・・等々。

「自分」というものがよく分からなくて、人前でどういう反応をすると良いのかも分からなくなり、学校などで教えられた「模範的な行動や態度」をとることで安心する人もいます。

 

◇◇◇

ちなみに、上記に挙げたことは、幼い頃から、毒親と呼ばれる親の下でも何とか生き残るために、幼い心を一生懸命に働かせて、必死になって身につけた「処世術」なんだろうなぁ・・・と思います。

 

親の反応をじっと観察しながら、どうしたら罵倒されずに済むか、どうしたら叩かれずに済むか・・・、親の性格や気質の特徴を見ながら加減を合わせて、死に物狂いで「この親に対処するための処世術」を身につけてきたのだろうなぁ・・・と思うのです。

 

安心できる環境と人間関係・・・。それを世間一般で「愛」と呼んでいますが、愛がある環境と関係、それらが全く無い場所では、人の心は簡単に傷つき、いびつな形に歪められてしまいます。

 

特に子供は、情緒を育み、自己を確立させる大事な時期に、親から感情のはけ口にされて不安定な状況に晒されると、「いつ叱られるか」「いつ怒鳴られるか」「いつ捨てられるか」という恐怖の中で生きていかなくてはいけません。これは本当に過酷なことです。

虐待までいかなくても、日常的に子供の気持ちを無視して、親の価値観や意見を一方的に押しつけ続けることも、これから伸び伸びと心身が成長していく子供にとっては、非常に辛いことです。

 

そこで、本能的に、自分の心を守るために、この環境に自分を適応させようと一生懸命に努力するわけです。

 

結果、長い間、歪んだ状態の中で生き続けてきたため、大人になっても、子供時代に自分につけてきた「心の癖」「心の歪み」がずっと自分の心に刻まれてとれず、子供時代の怖かった記憶が「トラウマ」となって脳に残って忘れられず、延々と悩み苦しみ続けるのです。

 

◇◇◇

 

ちなみに、こんなに長い間、子供側の人たちが、健気に「親がご機嫌良く過ごしてくれること」を期待して一生懸命に取り組んできても、当の親の多くは、無神経で鈍感な人です(汗)。

 

無神経で鈍感だからこそ、子供の心が傷ついていても、全然気づかず平気でいられるのですよ。「子供の気持ちなんて無いに等しい」と思っている人もいます。

 

こういう親は、子供側が「もう無理」「もうこれ以上、自分を殺して親に尽くすことはできません」とダウンしても、子供の心身を心配するどころか、子供にダメ出しして更に責め立てたてます。

 

「私の顔を潰すつもりか!」と世間体ばかり気にして叱責し、どんなに尻を叩いても子供が動かない場合は、「私は子育てに失敗しました」と周囲の人に言いふらします。

 

私は、毒親側に立つ方からのご相談をお受けしたこともあるのですが、毒親さんって、親の期待通りに動かなくなった我が子のことを、皆さん「失敗」と言うんですよね・・・(汗)。

 

ホント、皆さん、判を押したように「私は子育てを失敗しました」と必ず言います。

成人して社会的に自立した我が子のことでも、自分が決めたレール通りに生きてくれない子供のことは、みんな「失敗作」という感覚なんですよ(汗)。

 

ちなみに、「人の期待通りに生きていく」ことは、毒親にとっては「成功」でも、スピ的に言えば「大失敗」ですわ。自分の意思決定ではなく、他人の意見に従って言われるままに生きている・・・という生き方。これって神仏から見ても「最悪・最低」なことです。子供の人生を搾取しているだけです。

逆に、「人の期待に添わず、自分の人生を自分らしく生きていく」ことは、スピでは「成功」という価値観。なので、毒親が「私のいうことを聞かなくなったから、この子は失敗作だわ」と嘆く場合、失敗どころか「大成功」なのです(笑)

 

毒親と言われる人たちは、自分の「主観」という狭い視野でしか物事が見れないし、正しい判断ができないようです。

そして、無知な人が結構多いです。学歴が高くても、人としての経験値が低く、損得勘定で物事を推し計るところがあります。本当の自分を生きていないです。

 

こういうタイプは、自分のエゴと世間体で生きています。自分のことも、周囲のことも、自分の主観でジャッジしていくので、子供に対する接し方や態度も、当然、自分のエゴと世間体でコロコロ変わります。

要は、自分のエゴの押しつけです。エゴを押しつけているだけなのですよ。そんなのに無理して自分を合わせていたら、精神が崩壊します。

 

だから、早く毒親の洗脳から自分を解き放ち、「本来の自分」を取り戻して、自分らしく生きていくことが大切なのです。

 

◇◇◇

 

今のこのコロナ禍で、人々の本性や問題が、目に見える形で露見しています。

 

自粛生活が続くことにより、世界的にDVや虐待が増えてきたと言われていますが、急に新しく増えたというより、もともとあったけど人目に触れることがなかったものが表に浮かび上がってきたのだと思います。

 

小さな家の中で一緒に居ることで、ストレスが溜まってイライラするのなら、これを機会にちゃんと喧嘩をすることです。

世間体を気にして、仲の良い家族を装うために「喧嘩はしません」なんて人もいますが、喧嘩は必要ですよ。

 

ちゃんと喧嘩して下さいね。

「相手とは対等な立場だ」という平等意識があるからこそ、喧嘩ができるのです。

しっかり言いたいことを言い、伝えたいことを伝え、気持ちを相手にしっかり伝えて下さい。

 

毒親に虐げられてきた人たちは、親に意見を言うことを怖がります。でも、あなたがハッキリ意見を言い、毅然とした態度で親に反抗していかない限り、親は自分の征服癖や支配癖に気づくことができません。

 

あなたが大人なら、今の親子関係・親との力関係は常識を越えて、かなり異常でないか?・・・ということを、客観的に見つめてみてください。

そして、時には「見切りを付ける」「切り離す」「断絶する」ということも、勇気を持って決断してください。

 

あなたが親に見切りを付けて離れない限り、親はあなたのことを死ぬまで「失敗作」だと言い続けます。

自分のことを「失敗作だ」と、そんな酷いことを言う親と一緒に暮らさなくてはいけない・・・。親として面倒を見てあげなくてはいけない・・・。親を蔑ろにするのが怖い。人目が怖い。世間体に傷を付けないよう、いい娘・いい息子でいなくてはいけない・・・。

そう思うことが、まさに「洗脳」なのですよ(汗)。 

 

そうやって自分の本心を押し殺して、親から刷り込まれた価値観の通りに生きなくては・・・と、無理して親に合わせて関わり続けることが、結果的には「親のエゴを助長させる」ことになり、「親の魂の成長を阻んで邪魔する」ことに繋がるのです。

 

親と一緒にいてあげなくてはいけない・・・という自分の思い込み(洗脳)の根深さ・深刻さに早く気づいて下さいね。

あなたの尊厳も人権も全く無視して、あなたを「下僕」扱いし、親子関係の義理と義務を振りかざしてあなたからエネルギーを搾取する・・・そんな人たちから早く離れて、もっと自分を大事にしてください。

 

そして、親にハッキリと「もうこれ以上、私を傷つけないで。私はあなたからずっと傷つけられてきた。」と正直に言うことも大事ですよ。

 

実親から傷つけられてきたことを、まずは素直に受け入れて、正直に認めること。

そして、これからは自分を守りましょう。自分を守ってあげられるのは自分だけです。自分から動かなければ、誰も助けてあげられないのです。

もうこれ以上傷つけられることがないよう、自分を早く守ってあげてください。

 

自分のために立ち上がる。

それが今、とても必要なのですよ。

 

 

 親の身勝手な期待から、自分を解放させてくださいね。

親の洗脳を解いて、親から精神的に離れて自立し、もっともっと自分を解放して自由に生きなさい~!と思います。

 

それが結果的には、親を目覚めさせ、親に成長の機会を与えることになるのです。

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今日の桜。こちらは散り始めました。