森の中の大きな木2~Let's go to the new stage!~ 

とりあえず今、目の前にあることについて語ろう

自分で自分を抑圧していないか

お盆の頃の長雨から、この辺りでは、朝晩の気温が20℃前後にまで下がるようになりました。夜寝る時はまだいいのですが、朝は夏蒲団ではちょっと寒い…。

そのため、朝、身体が冷えて目が覚めるようになりました。

こんな朝の寝冷えが2~3日続いたところで、とうとうそれまで元気だった私も風邪を引いてしまいました…。

慌てて寝具を秋用にしましたが、簡単には治ってくれず、ゆるやかに風邪症状は進行していき、とうとう喉が痛くなる始末。

私は子供のころから喉が弱かったので、これはいつものパターンの症状なのですが、時期が時期だけに(汗)寝冷えから来た風邪だと分かっていても、やはり心配です。

ここ数日間、家に引きこもり、水分を多めに取り、無理しないでのんびり過ごしました。お陰様で熱はなく、食欲もあります。そこで食事をしっかりとって早めに就寝。

こんな感じで養生していたら、喉の痛みが取れて随分楽になりました。

でも、まだ体調は本調子とまではいかないので、今日も家でゆっくり過ごしています。

季節の変わり目は、気温や天候の変化が著しく、ついつい体調を崩しがちです。自分の身体の調子をよく見て、具合が悪くなりかけたら、無理しないで早めに手当てすることが大事だなぁ…と思いました。

 

 

この「喉が痛い」という症状が一番ピークだった時、熱は全然出ていなくて(36℃台)、風邪らしい症状といえば、この「喉の痛み」だけだったんですが、それでも頭はボーとするし、身体はだるいし、眠いし、「思考力ゼロ」という感じでした。

 頭のキレが悪くなると、何も考えられないし、「他者へのきめ細かい配慮」なんてまず無理だし、「先々のことを深読みして、常に先回りして行動する」なんてことも全く不可能…。ただ「今この瞬間」だけにフォーカスして生きている…そんな感じになるんですね。

この時、「喉が不調だと、全身全てに影響が及ぶんだなぁ…」と、ぼんやりした頭で、今回の自分の身体の反応を観察し、面白いなぁと思いました。

 

この頭が働かない状態は、意外と嫌ではなかったです。観察するといろんな発見があって、興味深く感じました。更に「この感覚は、これから生きていく上で大事かもしれないなぁ」と思いました。

 

体調が悪かった時を振り返ると…

 

・周囲に対して気を遣いピリピリと緊張しながら配慮する…なんてことは絶対に無理。

・これから先のことを心配し、先走っていろいろ気を回すことも不可能。

 

頭がボーとしているお陰で、何も考えずに済みます。

 

自分のことで精一杯。

自分の「今の気持ち」を叶えることが、自分に唯一出来ること。

 

こんな状態の中では、不思議と不安や心配な気持ちは起きず、マイペースで過ごせて精神的にはとても気楽でした。

この、いつもと違う感触で生きている自分が、なかなか面白いんですよ。

 

・喉が痛くて頭が働かないから、遠慮と気遣いができず、その場で思ったことや感じたことをストレートに表現。

・身体がだるくてしんどいから、いつものルーティンはとてもこなせず、「まっいいか…」とできないことは無理してやらない。臨機応変で、全て後回し。

・自分一人ではちょっとしんどいことは、遠慮なく人にお願いしたり、頼まれ事も「今は無理です。できません。」とはっきりお断り。

などなど。

 

今までの自分の感覚だと「ワガママに見えるかな?」と心配して遠慮しちゃうところなのに、ボーとしているお陰で、あまり気になりません。体調のせいで「本当に自分が今やりたいと思っていること」しかできないので、自然と自分の気持ち優先で動いてしまいます。

 

この時「ちょっと寝たい」と思ったら、手を休めてゴロリと横になって休んだし、これが食べたいと感じたら、遠慮しないで素直に食べていたし、直感的に「今はこれをしよう」とか「今はこれは止めた方がよさそう」と感じることは、先々のことや損得勘定なんて気にせず、パッパッとそうしていました。

人と話すときも、相手の気持ちを忖度することはなく、自分が感じたことを素直にポンポンと伝えました。すると、気難しい相手でも、それで相手を怒らせることは全然無かったし、逆に相手も意外と気持ちよく話してくれるし、「あっ、これでいいんだ…」と。

 

すると、なんだか気分が良いんですよ。

体調はあまり良くないんだけど、気分はすごくよくて、何だかスッキリしました。

 

 

こんなことから、今回、自分がいかに縛られてきたのか…が、よくわかりました。

「あれはしてはいけない」とか「これの前に、あれをしておかなくてはいけない」など、いろんなルールを作り過ぎていたんですよね。人から刷り込まれたルールもあるし、自分で勝手に作ったルールもあります。でも、こうしたルールに自分が縛られて、精神的に不自由だったんだなぁ…と初めて気づきました。

これって「マイルール」と呼ばれるものでしょうか。

私の場合は、

・段取りを考え、時間ロスを考慮し、効率よく動ける方法は何か?

・人とうまくコミュニケーションするには、これはダメ、こうするべき…云々。

…をちょっと考えすぎ・追求のし過ぎだったんです。それに気づきました。

 

 

ちなみに、喉の痛みで頭がボーとしていた時は、「あとで失敗したらどうしよう」という不安は全く起きませんでした(笑)。

失敗を不安がることすら、頭が働かないから全くできないのです。

だから、後先のことなど考えず、自分ファーストでいました。この時、自分が「これだ」と思う気持ちの方を優先していました。自分に素直でいられたのです。

 

これもまた、心地よかったんですよね。

自分の気持ちを優先させることの爽快感と心地よさ。これを体験したのでした。

 

 

その結果、今の私ですが、「ボーとしていた時に私がやらかしたことで、後々、何か困ったことが起きたか?」…といえばゼロ。

今のところ、困った状況は何一つ起きていません。

むしろ、周りと調和がとれて、以前よりバランスが良くなった感じがします。

 

そう考えると、先々のことや周囲の目を心配しすぎて、今の自分の言動をセーブするのって、単に自分を抑圧するだけで、何の意味もないのではないか…と、そんなことを思いました。

 

◇ 

風邪を引いてしまったことにより、体調は悪かったですが、そのお陰でいろんなことに気づけました。

どんなことも発見の種になります。

今回もまさにそれでした。

 

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梨をいただきました。梨を食べながら、秋を感じました。