以前の私は、その時の気分で、「これはやる」「これはやらない」と即決・決断でサクサクやっていたのですが、最近は、直感やフィーリングに頼って選択していくやり方も、「なんかちょっと違うよなぁ…」と感じるようになりました。
今までは「これでよかった」と思われていたこうした方法も、もう古くなった感じがするのです。
コロナ前の世界では、その時の自分の気分やフィーリングで「どうするか?」を決めるのが、直感的で良い…という感じで、皆がこぞって自分の直感を磨こうと頑張っていたと思うのです。でも、今は「自分の今の感覚で決める」こと自体に、古臭さをほのかに感じてしまいます。
直感も、人によっては、人間の浅はかな感覚で「これがいい」「あれはダメだ」と決めつけていくようなものであり、それだと、今の新しいエネルギーにマッチしない感じがします。
つまり、「これは私に合っている」または「これは私に合っていない」と言って、どうするのかを決めていくのに、だんだんと違和感を感じるようになったんですよね。
言い換えれば、それくらい、また世界の様子が大きく変化した…ということです。
自分を信じることは大切ですが、今までの【自分の感覚を「絶対に正しい」と信じきるレッスン】を、今はちょっと横に置いて、この大いなる変化のエネルギーに身をゆだねてみることが必要なんじゃないか…と思います。
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コロナ前には、スピ系の人たちが、自分が進むべき道をどっちにするか選択する際に「今はこれをやるタイミングじゃないと感じる」とか、「私のフィーリングではピンとこない」とか、「私はこれは違うと感じる」と言って、その時の自分の感覚を頼りに物事を決めていたことがあったんですよね。
悪い言えば、「選り好み」していた…ということですが、あの頃は、「自分のフィーリングに合わない」とか「今はそのタイミングじゃない」と自分の感覚でそう感じると、「これが答えだ」と信じ、それを実際に行動に移していくことが大事…と言われていたんです。
自分の感覚を信じて、自分のフィーリングで人生を切り開いていく…という生き方。これは、なんだか見えない力に導かれている感があって、特別な雰囲気があったし、実際にその方が物事が上手く進んでいくので、とても良かったのです。
もちろん私も、以前は「自分の直感」を頼りに、いろんなことを選択してきました。
そして、様々な経験を得て、今に至っています。
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だけど、ここに来て、「自分の直感やフィーリングに重きを置く時代」は終わったような気がするのです。コロナを境に、これから先は、自分の感覚を越えた選択をしていく必要があるような気がします。
たとえ、自分のフィーリングに合わなくても、また、その気になれなくても、目の前にその物事が現れたら、有無を言わずに一回取り入れてみる…。そういう柔軟さがこれからは大事なんじゃないか…と思います。
最近は、人間のフィーリングを越えたところに「選択肢」がある…いう感じなので、直感で自分の進路を嗅ぎ分けて進んでいく…という手法は、もう通用しない感じがします。人間の感覚ではギリギリつかめないところに、私たちの未来がある…というイメージなんです。
だから、他人の未来もわからないし、自分の未来もわかりません。これまでの人類の経験値や過去の体験が、未来を決めるための判断や分析の材料として生かせていた時代は終わってしまったし、また、これから起きる状況は、人間の脳では理解も分析も処理もできないことなんですよね。
全く未知の領域に、私たちは進みつつあります。
なので、自分の直感を頼りにするより、出てくること・遭遇すること・出会うことを全て、いったん受容してやっていくことが大切なんじゃないか…と思います。
あれはできない、これは無理、私には合わない、今はその時期じゃない…云々。心の中でそういう感じがして、嫌だなぁ…と思ったとしても、それは天から見たら、人間が考え出した単なる「言い訳」なんですよね…。
できない理由を正当化するために、直感やフィーリングを上手く利用して上手に「言い訳」できた時代も、もう終わっちゃった…ということです。
嫌だなぁと感じても、それが目の前に出てきたら、とりあえずやってみる。
あまり気に入らないことであっても、不満でも、自分にそれが用意されたのなら、とりあえず手に取って見る。
そうやって選り好みせず、出されたものはちゃんと受け取ってみることが、これからは大事だと思います。
嫌だと感じても、とりあえずやってみることです。直感はもうあてにならない。そう肝に銘じてみてくださいね。