新しい年になりました。
2022年もどうぞよろしくお願いします。
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正月三が日が終わり、今日から「仕事始め」という人が多いと思います。
一年前の今頃と比べ、人々のコロナへの警戒感はずいぶん薄まり、移動に対するハードルも下がり、この年末年始はたくさんの人が帰省したり、旅行に出かけたり、久しぶりに人と会ったり…等、忙しく過ごされのではないでしょうか。
私も、この正月休みに、久しぶりに人と会ってゆっくり歓談する機会があったのですが、この時、以前なら特に何事もなく普通にサラッと受け流せたことが、今回は「ん?」と心に引っかかり、違和感を感じでモヤモヤする場面が多々ありました。
「何がそんなに引っかかって、気持ちがモヤモヤしたのか?」というと、相手が何気なく発している言動に添付された「その人の価値観」が、その人の魂から自然に発せられたものではなく、社会で刷り込まれた観念を「自分の意識」にただベッタリと貼り付けだだけのもの…だったからです。
コロナ前の私なら、「そういうこともあるよね」と普通に受け入れていたことなのに、コロナで人との交流が減って、自分の時間を多く持つようになり、自分の感覚を大事にするようになったら、自然と五感が研ぎ澄まされてきたようです。
こうして久しぶりに人と間近で会うようになったら、他人の言動や反応の中に潜む小さな誤差に「あれっ?」と気付けるようになりました。
おそらく相手は、「今まで世間では、これが当たり前で常識だった」という理由で、それに対して自分は賛成なのか?反対なのか?どう感じるか?などは一切考えず、安請け合いで「私の意見はこれです」と思い込んでしまっていると思うのです。
そして、「これが常識であり世間では当たり前のことなんだ」と思い込むことで、それが自信となり、世間というバックをもっている心強さから、刷り込まれた通りのことを「自分の意見」「自分の気持ち」として人にベラベラ喋っているんですよね。
それも、彼らが信じている刷り込みとは、かなり昔の古い価値観なんです。もう21世紀で令和だというのに、脳は昭和のまま。昭和の価値観ですべてを動かしているから、いろんな部分で歪みが生じているのです。
でも、本人は自分のゆがみに全く気づいていない…。
そんな相手の話をじっと聞きながら、「あれ?」「ん?」と感じることが多くて、そのたびに、「この人は、まだ昭和のまま、時間が止まっているんだなぁ…」と感じたのでした。
そして何より、一番つらいことは、昔の価値観の刷り込みで生きている人たちは、自分を柔軟に変化させていくことが全くできず、話が一方的なんですよね。
こっちからボールを投げても、全部、力に任せてバンと打ち返してくるか、がっちりキャッチして全く返してくれなかったり…等。会話というよりエネルギーの交流が全くできないのです。与える・受け取る」が全然できなくて、押し付けられるか、奪われるか…。楽しくキャッチボールしたり、心地よいラリーなんて全然できません。
そうなると、私は感覚的に「この人は私と交流する気は一切ない。ただ自分の脳に刷り込まれている情報を喋っているだけで、私の意見や気持ちを聞く気は一切ない」とわかるのです。
実際に、私が私の魂から自然と溢れてくる思いや意見を言ったとしても、こういうタイプの人たちは、私の真意をありのまま受け止めることはできず、勝手に自分の都合のいいように話をすり替えてしまいます。そして、自分の脳の中で適当に脳内変換した「ストーリー」を、「これが真実」だと思い込み、また勝手にベラベラと人に垂れ流して喋り続けるんですよね。
こんな感じで、刷り込まれた価値観で脳がガチガチに凝り固まっている人たちは、そんな脳をフィルターにして人の話を聞くわけですから、こちらがどんなに懇切丁寧に話をしても、彼らの脳内でどんどん話がすり替えられていきます。
会話が済んだ後、自分が伝えたのとは全く異なる内容へと勝手に書き換えられていくのも当然です。
こういうタイプの人達は、真実を間に置いたコミュニケーションや交流は(悲しいかな)できません。
いつだって、自分の主観で勝手に話を捻じ曲げ、勝手に話をでっちあげて、それを「真実」だと人に売り込み、ベラベラと無駄な話をし続けるのです。
そんなことを、この三が日に実際に体験して、なんともいえない気分を味わいました。
これからは人と話をするとき、相手が刷り込みの強いタイプの場合には、相手の脳では処理しきれない内容のことは話さない方がいいな…と思うようになりました。
ちなみに、「刷り込みが強い人」とは、以下のような人たちです。
- 頑固で融通かきかず、固定観念が強くて、すぐに人を「いい・悪い」でジャッジする人。
- 自分を客観視できず、いつも自分の主観が「正しい」と思い込み、自分アピールばかりしている人。
- 人の話をよく聞かず、勝手に自分の思い込みで人のことまで口を出し、あれこれ決めつけて世話をしたがるような人。
そして、「相手の脳で処理しきれない内容」とは、相手が変に誤解してしまうような内容のことです。
こういうタイプの人たちには、余計なことは言わず、当たらず触らずで適当に対処することがお互いのためになる…と思いました。
彼らの脳が誤解して受け止めてしまうような紛らわしい情報は、相手の脳をひどく混乱させ、ゴシップやネガティブな反応へと暴走させる可能性があるので、それが面倒ならば、最初から何も言わない方が得策です。
また、私たちも、相手が放つ「彼らの脳が勝手に作り出した思い込みストーリー」を真剣に聴いても、お互いに何の得にもならないどころか、逆にカルマを作ることになるので、何も聞かない方がいいですよ。話を早く切り上げて、彼らの話を止めてあげることも必要だと思います。相手のネガティブに巻き込まれないよう、注意する必要があります。
世の中にはいろいろな人がいます。
自分には合わないと感じるなら、相手を嫌う必要はないし、無理して好きになる必要もないけど、その代わり、深くかかわらない。…これ大事だと思います。
自分と同等にエネルギーを交流しあい、シェアしあう関係。そんな人間関係をこれからは大事にしてくださいね。