この二月は今までになく本をたくさん買った一か月でした。
もともと私は本が好きで、10代の頃からよく本を買って読んでいたのですが、ここ数年は、買っても積読することが増えてきて、それで買うのを遠慮していたんですよね。
若いころと違い、今は「本を読むためのエネルギー&情熱」がそれほど沸いてこないのです。年齢のせいかもしれませんね。
昔、まだ若かった時は、知識欲が強いうえに、頭も柔らかくて吸収力もよかったから、それで勢いよく読めたんでしょうね。
今はゆっくりのんびりの読書です。
少し読んで休み、少し読んでまた休み…で、コツコツ読んでいます。
そんな私ですが、先日、地元のMUJIで面白そうな本を見つけました。
「わたしと霊性」 服部みれい(平凡社)
MUJIの本コーナーで、またまた偶然この本を見つけ、ふと手に取ってみたのです。
そうしたら、心が引き寄せられたような感じになり、もう手放せなくなってしまい、そのままレジへと進みました。
そんな不思議な出会いから、即決で購入し、先ほど読了しました。
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私は服部みれいさんのことはよく存じ上げていなくて、この本から、私と同じ県内に住んでいらっしゃることを知りました。
これまで多くの人々によって社会に放たれた他のスピリチュアル本とは異なり、大地にどっしり根を張ってこの土地の神性に触れながら、古代から続く人間の霊性について率直に記された本だなぁ…と感じました。
また、ここに書かれてあることの中でも、この地域について書かれてある箇所について、土地や人々の霊性についての分析の一つ一つが、この県内の山の町に住んでいる民ならば、「そうそう、そうなんですよ~」とうなずけることばかりでした。ここまで的確に書かれてあると、本当に嬉しくなるものですね。
そんなところからも、この本の内容は、感じたことを率直に正直に書かれたものであり、曇りのないクリアでピュアな世界の上澄みを、そっとすくうようにして書かれたんだろうな…と思いました。
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スピリチュアルをビジネスにしてお金を儲ける人々が、1990年代から2010年代の間にたくさん出てきて、書店にもたくさんの本が並べられて売られているけど、これからは、ビジネスにしている人たちは淘汰されるだろうと思うのです。
私も2010年代に、少しの間カウンセリングをしてきましたが、2010年代の終わりと共に「ここから先はもうやらないほうがいい」と直感的に感じて止めました。
何か聞きたいことがあるのなら、自分が直接スピリットに聞くか、自分を信じて自分のの直感を頼りに決めていくことの方が、これからはとても大事だと感じたからです。
もう、誰か自分以外の他人の口を介して、自分へのメッセージを受け取っていく…というスタイルは、すごく遠回りだし、時間がかかるし、間に他人を入れるために真実が歪められて伝えられる可能性だってあるし、もう機能しなくなると思います。
その代わりに、自分で感じて、自分で受け取っていくことが大切なのですよ。
いろんなことが次々と起きる今、何があっても自分軸を忘れずに、自分を見失わず、「自分を信じて、自分のために立ち上がること」…これに尽きます。
それを、この本を読んで、改めて痛感したのでした。
スピリチュアル系の本を読むのは本当に久しぶりでしたが、この本は、私も今まで自分の胸の内でうつすらと感じてきたことが、的確な言葉で表現されてあり、とても気持ちよく読めました。
読みながら、自分の気持ちがどんどん温まって心地よくなっていくのを感じました。