森の中の大きな木~Let's go to the new stage!~ 

とりあえず今、目の前にあることについて語ろう

「人」は成長し続ける生き物

 

「人は成長していく生き物」

…と、昔、社会人になりたての頃、先輩から教えてもらったことがあります。

その先輩曰く、

人は死ぬまで成長していくものだし、一生、成長し続けなくてはいけない。

とのこと。

それを聞いて、私は「なるほど」と思いました。

 

よく人は、『大人になったら、その時点で「学ぶ期間」は終わり』と思い込んでいるけど、いやいや、学びは年老いても高齢になっても、生きている限りは延々と続くものなのです。

 

そして『学び』とは、学問を修めることだけではなく、心を成熟させること・思考を円熟させること・視野を広げること・器(許容範囲)を広げること・自分を律する力を養うこと・コミュニケーション能力…等々も、『学び』の範疇(はんちゅう)なんですよね。

 

よく「人徳を磨く」と言いますが、自分にをつけていくことも『学び』の一環だと思うのです。

 

ですので、脳トレのようなイメージの勉強だけでなく、心を成長させていくことも大事な『学び』であり、これを一生・死ぬまで私達人間は延々と取り組んでいかなくてはいけない…ということです。

 

科目の勉強や知識を増やすための『学び』は、いつでも簡単に取り組めますが、自分に徳をつけたり、自分の徳を磨くための『学び』は、そう簡単にできるものではありません。時間もかかるし、様々な苦難や苦労などの体験を通して学んでいくことだし、更には、師となる存在(人徳者)が身近にいないと、「徳」そのものについて「徳とはこういうもの」という学びができないんです。

「徳」については、人徳者が身近にいる場所にいないと、なかなか身に着けられないんですよね。

要は、環境と人に恵まれていないと身につかない…ということです。

 

人によっては、生まれながらに人徳者に囲まれた環境で育ち、自然と身に着けていく人もいるし、学校や職場で人徳ある先生や上司に出会って、そこから吸収して学ぶ人もいます。

でも、ここで身に着けてそれで終わり…というものでもなく、やはり一生死ぬまで「徳を磨く」という修行をしなくてはいけません。

人生そのものが、徳積みと徳磨き…という感じなのです。

 

人生がまるごと「自分の徳積みのためのもの」という思考に入ると、社会のあらゆる出来事もどんな体験もすべて『自分の徳を磨くための材料』に昇華されていきます。

ここまでに至ると、どんなことをしても、誰と出会っても、何をしていても、必ず体験の出口では「非常に面白い体験ができた」「こんなことが学べた&発見できた」「自分のここの部分を鍛えることができた」という境地に至ります。

 

実際に体験していきながら「自分にとってプラスになったこと」を見つけていき、そこから「感謝」を感じて、その出来事を終わらせていく…というパターンです。これが、いつもの定番になるのですよ。

 

すると、いろいろ苦難はあっても、どん底まで悩み苦しむことはなくなり、人生に対して「潔さ」を持てます。また、目の前の出来事をポジティブに受け入れて、客観的に自分を俯瞰しながら取り組むので、ネガティブな感情に染まることがなく、常にサッパリした気持ちでいられるんですよね。

こうして、どんなことも「自分に必要だから」という思いで体験していくので、動けば動くほど、新たな徳分が自分の魂に加算されていく…という訳です。

 

また、毎日の暮らしが「徳を磨く」という観念で回るようになると、困ったことや嫌なことが起きても、「これをどうポジティブに乗り越えるか?」で頭を切り替え、最善の解決策を見つけることに知恵が働きます。

「逃げる」じゃなくて「やる」の方向で動くので、それてかえって物事が動き出し、ちゃんと解決に向かって進展していくのです。

 

(イメージとしては)、問題に対処する時、自分がこれまでコツコツ積んできた「徳」のエネルギーを使っている…という感じですね。

徳の通帳残高があって、万が一の時に、自分がコツコツ積んで蓄えてきた「徳」が徳積口座引き出され、解決のために使われていくというイメージです。

それこそ「自動引き落とし」みたいな感じで、必要な時に必要な分だけ自然と使われていくのです。

 

こうして徳がある人は、自分の徳を使って物事に取り組むから、そこに関わる人々も自然と「徳」のエネルギーに触れることになります。

縁あって他者の徳分に触れた人々も、その徳のエネルギーの力によって(それぞれのペースで)新しい気付きを得たり、新しい視野を学んだりして、「徳の世界」の扉を新たに開くのです。

 

世界中の人々が「徳」というものを意識して生きていけば、この世の中はきっとよりよく変化していくでしょうね。

 

徳がある人、高い徳を持っている人は、普通の人とはどこか違います。

雰囲気や振る舞い、物事の受け止め方や生き方…等が、ちょっと違うんです。

 

この違いについては、言葉ではうまく説明しにくいので、実際に徳のある人と出会われることをお勧めします。

 

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明日はひな祭りですね。年中行事も「春の訪れ」を感じさせてくれます。