森の中の大きな木~Let's go to the new stage!~ 

とりあえず今、目の前にあることについて語ろう

人の指示や許可を待つのではなく、自分から主体的に動きたい

2022年夏。

7月に入ってからも連日猛暑で、ただ生きていくのも大変な毎日。

 

ニュースでは熱中症予防が叫ばれていて、私たちはずっと「危険だから外出は控えなさい」「家では我慢せずエアコンを使いなさい」と言われ続けています。

そんなのをずっと耳にしたり目にしたりしていたら、ある時、ふと「あっ!危険だから外に出ちゃダメなんだ」とか「ちゃんとエアコンをつけなきゃいけない!」という感じになっていて、

  • 指示されたから、そうしなきゃいけない。
  • ダメだといわれたから、やってはいけない。

で、思考が凝り固まっている自分に気がつきました。

 

おっと、これはまずい。

 

ついつい自分の行動が、「人から言われたことを素直に従う」になっちゃっているんですよね。

 

本来なら、自分の判断で決めればいいことまで、「人やお上から指示されたこと以外は決してしてはいけない」…と縛っていたんです。

それに最近ハタと気づいて、「おいおい、これはヤバいぞ…」と思うようになりました。

 

熱中症対策だけでなく、日々の生活に関わる些細なことでも、人の指示や意見に黙って従うことが当たり前になっていることが多々あります。

 

子供時代、親から「こうしなさい」「あれはダメ」と言われてきたことが、大人になった今もブロックになっていて、ずっと親の言葉に縛られていたり、あるいは、職場や家庭や地域社会のローカルルールに縛られていて、「これが決まりだから…」と無条件に従っていたり…云々。自分で判断する力が抜け落ちているんです。

 

何も考えず、ただ黙って言われた通りのことを素直に繰り返している…という状態。

これって、よくよく考えたら、かなり危なくて怖いことだと感じました。

 

 

 

例えば『命に関わること』の場合、危険を察知した人が発する指示に従うことは、非常に大事だけど、そうではなく、『自分の生活に関わること全て』についても、「人から指示されたことしか、してはいけない」と思い込むのは、自分を失っているのと同じだと思うのです。

 

それなのに、最初から疑うことなく、頑固に「言いつけ」を守ろうと頑張ってしまうのは、あまりに自己がないというか、なんか違うよなぁ…と違和感を感じてしまうのです。

 

 

子供時代から優等生で、いつも先生や親の言うことに素直に従って生きてきた人ほど、些細なことでも指示がないと心配になるようです。

自分で決めればいいことでも、いちいち他人からの指示を欲しがるし、指示がないと不安に陥るし、いつも自分に的確な指示を出してくれる人を求めます。

そして、いつでも指示をもらえる環境だと、妙に安心するんですよね。言われた通りにしていれば、それで良し!みたいな感じで、ね。

 

もちろん、人間だから、みんな自分の中に「こうしたい」「あれはしたくない」という気持ちや欲求はちゃんとあるはずなんですが、他人からの指示に従う時に、自分の気持ちが強すぎると邪魔になるから、自分の本音は無視してスルーする癖がついているのだと思います。

 

他者からの指示通りに完璧に動くために、自分の本心や本音は全て押し込めているのですよ。つまり、我慢し続けている…ってことなんでしょうね。

 

また、あれがしたい、これがしたい、これは止めたい、あれは手放したい…等々。

自分の心の中にポンと「自分はこうしたい」という欲求が生まれた時も、サッと自分で自主的に動くことができず、いちいち誰かの許可や承認を得ようとしますよね。

 

「許可がないとやってはいけない」

これは、間違いなく子供時代からの刷り込みですよ。

 

他者からの承認や許可がないと「動いてはいけない」と刷り込まれているから、自発的に行動している人を見つけると、「あの人は勝手なことをしている」と感じ、攻撃したくなります。これの最たるものが「自粛警察」でしたよね。(遠い目)。

 

本来は、いちいち指示を仰いだり、許可を得ようとするのではなく、自分のその時その時の気持ちや体調に合わせて、自由に判断すればいいのですよ。

 

よほど反社会的な人でない限り、ほとんどの人は、良識の範囲内でちゃんと行動できるはずです。だけど、自分を信頼できないのか、自分はとんでもないことをしでかして、みんなに迷惑をかける…と思い込まされているのかな?

とにかく指示を欲しがり、指示通りに動くことが安全である…と思い込んでいます。

 

だから「自由に自分らしく生きる」と言われても、何をどうしていいのかわからない…という人が多いのでしょうね。

 

 

日本人って、ホント骨の髄まで「こうすべき」「あれはダメ」で厳しすぎるほどしつけられてきたと思います。

 

少しでも枠からはみ出ると、ビシと痛い思いをさせられたり、失敗すると「どうしてこうなっちゃったの!」と徹底的に責任追及されて謝罪させられて、挙句の果てには永遠に許してもらえなかったりとか…ね。

 

 

だけど、もうそんな自分や他者を粗末に扱うようなやり方や生き方はダメですよ。

 

自分の感性、自分のフィーリング、自分の感覚、自分の気持ちをもっと信頼して、尊重していくことが大切。

 

とにかく、みんな真面目過ぎ。

 

もう指示は待たなくていいから、自分で判断して行動する…という方向へ、自らシフトチェンジしていく時だよなぁ…としみじみ感じます。

 

ラッピングバスを見つけました。