昨日は満月でした。
私が家の窓から月を眺めた時は、どんよりした雲に覆われていたため、ぼんやりと輪郭がわかる程度でしたが、ナイトウォーキングに出かけた夫は、雲の切れ間から力強く輝く月がはっきりと見えたそうです。
昨夜の満月のパワーはなかなか強力だったみたいで、体調を崩す人や、漠然とした不安に駆られた人、夜眠れなかった人、いろいろあったようです。
私自身、この満月が近づくにしたがって、心身共にヘロヘロで大変でした。
社会全体に広がる「不安」のエネルギーに、自分の身体と心が無意識に反応していたのがわかるし、こうした反応に合わせて、私の体調もどんどん悪くなっていきました。
その上、満月前の数日間は、気分がハイ状態になっていて、今振り返っても、ちょっと変だったなぁ…と思います。ある意味、感覚がマヒしていたのかも…です。落ち着かなかったし、何か一点のことに変に執着していたし、イケイケゴーゴー的な感じだったんですよね。意識が飛んじゃってて、満月前の日々のこと、あまりよく覚えていないです。
おそらく、いろんなところからの影響をダイレクトに受けて、舞い上がって踊らされて、意識がどこかにぶっ飛んでいたかも…です。
特にこの数週間は、日本の国内外でいろんな出来事が起きていたし、社会不安もMax状態だったし、人々の集合意識もかなり荒れていたので、敏感な人たちは(私も含めて)それらの影響をモロに受けていたんだろうな…と思います。
そんなハイテンションで異常な日々のピーク。それが昨夜の満月でした。
満月の影響も受けて、昨夜は本当に眠れませんでした。
変な時間にパチッと目が覚めてしまい、そのまま朝まで起きていたんです。
以前の私なら、「しっかり眠らないと、体を壊すかもしれない」と健康面で不安を感じてしまい、「こうしなくては」「あれをしなくては」と、自分で自分を煽ってしまうところがあったのですが、今回の私は「まっ、仕方がないか。そういう夜もあるさ。」と割り切り、気持ちを切り替えて、「眠れない自分」とトコトン付き合うことにしました。
この時、自分の中にある「不安」を強烈に感じたんですよね。
今まで漠然と自分の中にあった「身体の具合が悪くなると、家族に迷惑をかけてしまう」という不安。これをリアルに感じたのです。
この不安の源流は、まだ私が幼かった頃に遡るようです。
実は私は、まだ幼かった頃、よく熱を出して親を困らせていたらしいのですよ。
これは私がまだ乳幼児だった頃の話なので、私は全く覚えていません。
でも、私が小学生の頃に、親から、私の発熱でひどい目に遭わされた、大変だったと何度も蒸し返されて言われていたんですよね。
親にとっては、昔の思い出を軽く語ったつもりだったのでしょうが、まだ子供だった私には、ちょっと重くて、笑って受け流すことができませんでした。
純真に「傷ついた」のだと思います。
私は、体が大きくなるまで(小学校中学年頃まで)、よく熱を出して学校を休んでいました。
そのたびに、親に病院に連れていってもらいました。薬をもらい、家でずっと寝ていました。
この時、私が幼かった頃の「私の発熱で深夜に救急外来へ何度も行かなくてはいけなかった」=「大変で酷い目に遭った」という話を、よく聴かされたんです。
そのたびに、表向きは明るく聞き流していたけど、私の心の柔らかいところに針がチクチクと刺さったような感じになりました。
傷は小さくて目立たないけど、それでも痛みは強く残ります。
この痛みと共に、「熱を出したら親に迷惑をかける」「早く病気を治さなくてはいけない」と潜在的に思うようになり、やがては「熱を出してはいけない」「寝込んではいけない」という気持ちに凝り固まっていきました。
こうして大人になる頃には、ちょっとでも体調が悪いと不安になり、薬を飲んで寝込まないよう元気をキープしよう頑張るようになりました。
自分が休むことで周囲に迷惑をかけることが、すごく怖かったのです。
そんな過去の体験の蓄積から生じた感情…「寝込むことへの不安」=「自分の身体の具合の悪さを素直に受け入れ認めることへの恐怖」が、心の奥にドロッと引っかかっているのを感じました。
このドロッとしたものの正体…。実は今までは、これに触れることは、正直、気持ち悪くて嫌だったんです。
心の問題の核心にあるものって、触れるのが気持ち悪くて嫌悪感を覚えますよね。できたら触れたくなくて、たいていは逃げるんです。これは私だけでなく、みなさん同じだと思います。
気持ち悪いから、蓋をしてきて、見なかったこと&気づかないふりをしてきたんです。
でも、今回の体調不良からの「気づき」で、私は「掴んでみよう」という気になりました。
ギュッと心の中でつかみ取ります。
そうしたら、過去の未消化の感情がドロドロと出てきて、なんともいえない気持ち悪さ&心地悪さを感じました。そりゃあそうですよ。気持ち悪いから、ずっと見ようともせず、気づかないふりをして放置してきたんですもんね。
だけど、今回、勇気を出して、ドロッとした過去の気持ちを自覚することができて良かった…と思いました。
感じ取り、自覚し、この手につかんだ昔のドロッとして感情。さて、どうしましょうか?
私は、宇宙に放出しました。
「これらの感情を手放します」とアファメーションを心の中でつぶやき、ドロッとしたものを全て自分から引きはがして、手放すことにしました。
今はお陰様で気持ちはすっきりしています。
ただ、まだ体の方は、そんなに早く元には戻りません。本調子に復活するには、まだもう少し時間がかかるだろうと思います。
いろんなことが起きる7月。
でも、起きてくるもの、やってくることを上手に利用して、自分の中にある不要なものを見つけて、自覚して、手放していく。…そんなプロセスをこれからも幾度となく繰り返していきたいと思います。
こうしてどんどん身軽になっていきたいです。