森の中の大きな木2~明るく・楽しく・たくましく~ 

とりあえず今、目の前にあることについて語ろう

無理をしない

10月に入って最近は一気に冷え込むようになり、すっかり秋らしくなってきました。晴れていても空気は爽やかで過ごしやすくなりました。

こういう時って今までの緊張がスッと解けて、心身がほどけてゆるみやすくなります。ゆるむと、カラダの中に溜めてきた心の疲れや夏の疲れがドッと出てきやすいので、休める時はゆっくり休んでカラダと心を整えて、来るべき冬に備えたいですね。

 

最近ふと思い出すのは、コロナ前のことです。

あの頃のわたしは、結構アクティブに動いていました。会いたい人に会いに行き、いろんなお話をうかがい、そこで顔見知りもできて、わたしの世界が順調に広がっていた時でした。「どう生きるか」ということに真剣に向き合い、「よりよく生きる」ために、良き実践者であろう…と日々精進していた時でもありました。

だけどその後、コロナ禍に突入し、活動が全て制限されてしまい、メンターとして尊敬していた方が亡くなり、制限がある中でも「自分にできること」をコツコツ続けながら、少しずつ前進していた日々でした。そして今、気がついたらコロナ禍のトンネルを抜けていて、制限が外れて自由な世界に戻り、今日に至っています。

コロナ前やコロナ禍の最中に「これが真実だ」と信じてきたものは、全て消えて跡形もなくなってしまい、今は「新しい真実」が次々と生まれては消えていく…の繰り返しです。社会全体で「これが真実だ」とみんな共通で信じられるものは今は何一つ無くて、信じていいものは「自分自身」という感じですよね。

そんな状況の中で、皆さんに伝えられるメッセージなんてものはなく、ただ唯一いえることは「自分の感覚を頼りに生きなさい」「自分を信じなさい」ということだけです。

個々に感じることを個々で認知して、個々で生きたいように生きる。

ホント、それだけなんです。

そう考えると、今はものすごくシンプルになりました。

シンプル過ぎて、困るほどです笑。

 

いまだに他人に指示を出してほしい人達、人目を気にして周囲と同じ歩調で生きようとする人たちは、周りに合わせすぎるリスクを今後背負うことになるだろうし、自分の本心を無視して周りに合わせていくことが、結果的には「自分をとことん傷つけている」ことに否が応でも自覚させられるでしょう。

相手と「戦う」とか「立ち向かう」というのではなく、嫌ならその場から静かにサッと立ち去る…というのが、これからのスタンダードになっていくでしょう。

こうしてどんどん分類化が進み、自分にフィットする者たちで世界を築いていく…というかたちに進んでいくのだと思います。そうしてできた様々な世界があちこちに点在し、そのなかで個々に体験を積んでいくのです。

要は、異なる種類の人たちが同じパラレルワールド内に存在することはない…ということです。住みわけが進むのに、それでも無理して同じ世界に居ようとすると、心身にダメージが重なって生きづらくなりますよ。

 

今、人々が自分の本質をどんどんむき出しているので、互いに相手と自分はフィットするか?しないか?の判断がつきやすいと思います。合わないと感じるなら、無理して一緒にいようと頑張らず、サッと離れていくのがベストです。

そうそう、今のキーワードは「無理しない」です。無理しないで常に自分に正直になり、自分を抑え込まず常に発していくことが、結果的には「自分が居るべき世界」へと誘ってくれるもとになります。トラブルや非難を恐れず、自分に正直になって、思うことを行動に移すことです。もう昔とは違うのだ…ということを、自分のアクションによって証明する時でもあります。コロナ前に覚えた知識や価値観はもう通用しないので、自分の行動によって一つずつ「自分に合うか?合わないか?」を確認していく作業が必要です。

人の意見に振り回されず、自分も人を振り回さず、自分の心をよりどころにして、無理をせず、自分の判断で前進していく。自分の人生の目的を達成するのは自分自身なんだ…という思いで、生きていくときなのだと思います。

 

秋に咲く花