急に寒さが厳しくなり、ようやく初冬らしい雰囲気になってきました。
カレンダーを見ると今年も残り一カ月と10日…。本当に早いものですね。
占星術に詳しい人達の間では、今日はいよいよ冥王星が山羊座から水瓶座に完全に移行するため、今日を境に本格的に「風の時代」に突入する…と言われています。
確かに、今まではカラダの感覚がずっと重く、精神面でも閉塞感があって息苦しい感じが続いていましたが、今はスポッと栓が抜けたみたいな感じです。
ずっと自分たちを支配してきた「~するべき」「~しなくてはいけない」という価値観や思考の効力が弱まり、「別にどうでもいいじゃん」という自由な感覚にすり替わっていくようなイメージです。
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閉塞されて動きがなく、身も心も停滞してしまうと、私たちはついつい過去を振り返って悔んだり、また、未来を想像して不安に陥りやすくなります。しかし、この後悔や不安というのは、もともとは脳が勝手に作り出した幻影だと私は思うのです。
「支配」というワードで人間の世界を見つめてみると、私たちは他者や社会から支配されるだけでなく、自分自身の脳にも支配されているとわかります。安全かつ安心な社会生活を営むために、私たちは社会の掟を守らなくてはいけないと「躾」や「教育」というかたちで、大人たちから価値観や思想や観念を刷り込まれるわけですが、刷り込まれた通りに素直に生きていく人は「従順で良い人」と言われ、社会からは非常に受けがいいです。しかし、それが本当にその人の意志や本心なのか?といえば、そうじゃないこともたくさんあります。
振り返ってみると、私たちは多くの刷り込みを脳にインストールさせてきました。脳に刷り込まれた価値観は、自分オリジナルのものではないのに、「これが本当に私の気持ちだ」と信じて、その通りに生きてきたのです。
こうした支配のシステムも、今年を境に崩壊するかもしれないなぁ…と感じるときが多々あります。今までは巧妙なかたちで私たちの中に組み込まれてきたため、絶対に気づかれなかった支配のシステムが、今は何かの拍子でひょっこり人目にさらされ、洗脳が解けてハッと気づく人も増えて、今までとは異なる雰囲気を社会全体から感じるのです。
こんなとき、自分の意識を少し先の「未来」や懐かしい「過去」の自分に焦点を合わせると、息苦しくて絶望的な気分になるけど、「今このとき」にのみ意識を向けて焦点を合わせると、清々しくて軽やかな感じになるんですよね。
これはある意味「今」だけにフォーカスしなさい…ということなのかなぁと思います。つまり、未来や過去を考え始めると、脳が暴走して不安や恐怖や喜怒哀楽を感じさせてくるけど、「今この瞬間のみを見つめて、心と肌で感じる」ようにすると、脳ではなく「感覚」が働くんですよね。自分の感覚で受け止めて、自分の感覚で反応して動く…というパターンになるのですよ。すると、不安や恐怖は消えて、心がリラックスし、気が楽になります。要は「脳に頼り過ぎるな。頭で考え過ぎるな」ということなのでしょう。
以下、本題です。