世の中には、「もう手放したいんです!」と言いつつ、最初からサラサラ手放す気なんて全然無い人たちというのも存在します。
そういう人は、今の苦しい状態でいる方が良いのです。
自分のエゴを満たすのに、今の苦しい状態のままでいる方が、とっても都合が良くて便利なんです。
だから、口では「苦しい」「つらい」「手放したい」と言っているけど、それは言うだけで、その人にとっては「苦しい」と口に出して言うことが、人を引き寄せて友好な関係を築くためのコミュニケーション・ツールになっているのです。
そういう場合は、もう飽きるまで、好きなだけ苦しませてあげること。
その人は、好きで「苦しんでいる」のだから、好きなだけ「苦しい状態」を体験させてあげてください。
もう飽きて嫌になれば、自分からサッサと手放しますから…。
それまでは、何を言っても、どんなに心を砕いても、向こうは一切聞く耳がありません。そうやって心配してもらえること、温かいエネルギーを恵んでもらえることに喜びを感じているので、今のまま「苦しい状態」のままでいなくてはいけない…と思っています。(無意識に、潜在意識でそうしていることが多いです)
こちらが心配して親身になればなるほど、その人のエゴにネガティブなエネルギーを送ってあげることになるので、ある意味「火に油を注ぐ」ようなものです。
だから、本当にその人のことを思うのなら、同情しない、共感しない、全然気にしない、可哀想に感じない。これに尽きると思います。
「手放したくない人たち」って、独特のエネルギーを放っているので、わかる人にはすぐにピンときます。
そういうものを感じたら、つかまる前に、さっと逃げてください。
逃げられずつかまってしまったら、感じたことを正直に話してあげてください。
「手放したくない人たち」に嫌われることを恐れないでくださいね。
別に嫌われても良いのです。その覚悟を持ってください。
そもそも、「手放したくない人たち」とは最初から放っている波動が全然違うから、どんなにこっちが波動を下げても、合わないものは合わないです。無理してこちらから低い波動に合わせてあげる必要はありません。
それよりも、常に誰の前でも、自分の軸をずらさず、自分の波動を「自分にとって心地良い状態」に保ち続けることに意識を集中してくださいね。
ちなみに、どんな苦難も、その当の本人が「何とかしなくちゃ!」と立ち上がらない限り、どうにもならないのです。そして、その苦難を乗り越える前段階として、ウダウダと苦しみ続ける時期を過ごすことが必要なのです。
とことん苦しむ。中途半端だと、また元に戻っちゃうので、「もうこりごり」と心から強く決意するまで、人はグタグタと苦しみを抱えて、周囲に愚痴をこぼして、周りからの同情を心地よく感じながら波動の低い世界を体験するのが「お決まりのコース」なんです。
それに付き合うのは、やっぱり同じ波動の人たち。
だから、似た波動の人たちでウジウジ悩み合うので、その世界に介入して邪魔をしないよう、その人たちのペースで苦しませ悩ませてあげてください。
悩んで苦しんでいる状態が心地よいんだから、そうさせてあげてね。そこから脱け出す気は今は全くない…ってことです。
だから、そっとしてあげる。
それも、思いやりであり、「愛のかたち」だと思います。
そして、もしも「もうここから卒業したい!」とその人が真剣に思い立って助けを求めてきたら、その時、本気でサポートしてあげればいいのです。
それまでは好きなだけ悩ませてあげてくださいね。
そこに「罪悪感を持つ」必要はありません。
そっとしてあげてね。
その分、あなたはあなたの人生のために、自分を輝かせることに自分のエネルギーを使ってください。
これが後々、導きの大きな力になると思います。