手放したつもりでも、まだ自分の中にたくさん残っていた「思い込み」「決めつけ」「固定観念」などなど。
これらが執着となって、身体の至る所にこびりついています。
そんな私たちの身体にベッタリとこびりついた「執着の念」が、真理を見抜く目を曇らせ、判断力や決断力を濁らせ、行動力を鈍らせ、未来へと前進しようとする私たちを全力で阻止してきます。
でも、今、この身体にベッタリと貼りつき、頑固にこびりついた「執着の念」が、新しい時代のエネルギーの影響を受けて、個々でものすごく反応しているようです。
それは、例えば、体の痛みや不調という形だったり、気分が落ち着かず感情的が抑えきれなくなるとか、今まではスムーズに立ち回れたことが急にカクンとできなくなるとか…等々。
俯瞰してみれば、今まで手付かずで放置してきたもの、または、ずっと無理に抑え込んで隠してきたものが、とうとう蓋が開いてグワーッと表に出てきた…というような感じなんですよね。
でも、これは「早く見つけてほしい」「存在に気付いてほしい」と、自分の心身がサインを発して教えてくれたことなので、今こうして表に出てきてくれたことに対しては、素直に喜び感謝することです。
知ることができ、自覚できてよかった…とプラスに受け止めていきましょう。
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執着の念は、自分でも自覚できないくらい小さく微細な形で、私たちの深部にまでしみこみ、私たちの意識と同化しています。
この執着の念があるからこそ、人が許せず、自分の我を押し通し、人を見下し差別し、人の話が素直に聴けず、様々なトラブルを引き起こします。
「執着の念」というフィルターを通して社会を見ると、世の中は嫌なこと&許せないことだらけです。自分の念と反する人たちを見つけると、すべてを敵だと思い込んでしまいます。
だから、摩擦やトラブルが起き、憎しみや怒り等のネガティブな感情がどんどん膨らみ、こうして増長した悪感情の念が、やがて暴力や紛争など大きな事件や事故を引き起こすエネルギー源となるのです。
怒りが集まるところは波動も低く、ネガティブな問題をたくさん引き寄せます。
ネガティブな出来事は、人々を感情的に刺激して人々を更にネガティブな気持ちへと陥れ、そこから新たに発生した人々のネガティブな感情は、どんどん集まって大きなエネルギーの塊となり、排気ガスのようになって世界を覆いつくし、ますます不幸な事件を起こしていくのです。
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世界には、こうしたネガティブな状態が起きることを真に喜ぶ勢力が存在しています。
彼らは、自らの力を維持していくために、世界の人々がネガティブなことを恐れるがゆえに、いつまでも「執着の念」にしがみついてくれることを心底願っています。
人々が、恐怖と不安から自分を守るために、いつまでも「固定観念」や「思い込み」にしがみついてくれていると、彼らは、その「固定観念」「思い込み」を利用して、人々の意識を操作してコントロールできます。人々を支配し利用することができます。
だから、民衆がいつまでも何かに怯えて怖がってくれている方が、操作しやすくて便利なのです。人々がいつまでも固定観念に縛られて身動きできない状態でいてくれた方が、とてもありがたいのです。
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しかし、今は、こうした過去の古い価値観にリンクした「思い込み」や「固定観念」や「決めつけ」を持ち続けていると、最後は破滅する…という時代に突入しました。
これら「思い込み」や「固定観念」も、昔、私たちの先祖が誰かから刷り込まれたことであり、それを脈々と代々継承していき、次世代にわたって深く思い込まされたきたこと…だったりするのです。
だから、もうこれからの時代に機能しない価値観や観念は潔く手放して、新しい時代に適応するものへと改めていくことが必要です。
新しい時代のエネルギーが燦々と降り注いている今、いつまでも「思い込み」に縛られていると、その思い込みが強く作動する体の一部分が、新しいエネルギーの影響を受けて、反応が強く現れてしまうのです。
今、こうした思い込み…「執着の念」を抱えている人は、個々に応じた形で困難に直面していると思います。
それも、今までなら他人のせいにして責任転嫁できたけど、今は、自分にじかに突きつけられているため、もう誤魔化しようがないんですよね。
体の不調や痛み、感情の起伏など、自分の心身の中で起きている…。つまり、自分のところにダイレクトに来ている…ということです。
だから、もう逃げも隠れもできなくて、自分で受けて立つしか無いんですよ。
対処していく中で、自分の中にある「思い込み」「決めつけ」「固定観念」に気付いていき、トラブルを解決するための一つの手段として、これら「執着の念」を順番に手放していく…。そんな感じです。
手放す時、不安に感じたり、手放すことに怖さを感じるかもしれませんが、その怖さより、「自分をよりよく変えたい」という思いで、勇気を出して動いてください。
今まで「これが正しい」と信じてきたものは、もしかしたら、今は「正しい」とは言えないものかもしれない。
「こうするべき」と思い込んできたものは、実は、別にどうでもいいものかもしれない。
そんな視点から、自分の中に細部にわたってしみこんでいる「固定観念」「思い込み」「決めつけ」を一度洗い出して、精査する時です。
もっと楽に、自由に生きていきましょう。
心に柔軟性をもち、視野を広げて、自分を変えていくことにもっとオープンになってください。