聞きたいことがあるのなら、遠回しな聞き方をしないで、ストレートにズバリ聞く。
言いたいことがあるのなら、奥歯に挟まったような言い方をしないで、ストレートにズバリ言う。
これを心がけてみてください。
相手にどう思われるか?を気にしすぎると、「本音」が見えなくなっていきます。
また、相手に好かれようと気を遣いすぎると、「真実」から遠ざかっていきます。
相手に忖度(そんたく)するのはやめて、言いたいことは正直に言い、聞きたいことは単刀直入に聞いてください。コミュニケーションの中に、余計なモノを盛らないように、気をつけましょう。誰が相手でも、自分の「真実」だけをやりとりしてください。
正直なコミュニケーションをするために
人と正直なコミュニケーションをするためには、まず「自分を知ること」が大切です。自分をちゃんと知っていないと、正直にストレートなコミュニケーションは困難になります。客観的に自分を知ることです。自分の表面的な部分だけで無く、もっと深い潜在的な部分まで、しっかり知っておくことが大切です。
例えば、人に悩みごとを相談するのは良いのですが、ただグタグタと自分のことを喋り続けるだけで、その問題の解決策を知りたい訳ではなく、また、その問題を解決させる気も全く無い・・・ということがよくあります。ずっと悩み続けているけど、全然進歩も無く、変化も無く、ずっと同じ地点に居て、そこどグタグタ・ウジウジと悩み続けているのです。そんな自分の悩みをいろんな人に打ち明けて、「相談」というかたちで人と繋がり、それがコミュニケーション・ツールになっています。
こういう人は、ただ「愚痴を言いたい」だけなのです。愚痴を聞いてくれる人が欲しくて、その人に自分を慰めてほしいだけなのです。つまり、その悩みごとをカードとして相手に見せると、相手が心配して親身になってくれるから、それが心地よくて手放せないのです。その悩みを切り札にすれば、いろんな人が自分と対等に向き合ってくれるし、真剣に話を聞いてくれるし、自分を大事に扱ってくれるので、それが心地よくてずっと悩んでいる・・・という訳です。
この場合、この人は「悩みを相談したい」のではなく、「ただ自分の愚痴話をうんうんと聞いて欲しい。私を丁寧に扱って欲しい。」のです。そして、親身になってもらうことで相手から「愛」を引き出したいと思っているのです。ならば、そういう自分を隠さないで、正直に「私の愚痴を聞いてくれて、私を優しく扱ってくれる人」「私を受容して愛してくれる人」を求めるべきなのです。遠回りに「相談したいことがあるの」と人に言うのでは無く、「ただ私の話を聞いて、私を慰めて欲しい」「私に親身になって欲しい」と頼んで話をすべきなのです。
そうすれば、相手も「問題の解決策を一緒に考え、問題に対する答えを見つける」のではなく、「ただ黙って話を聞いて、慰めればいいんだな」と納得できます。また、自分自身も、欲しくもない「解決策」を相手から聞かされなくても済むし、ストレートに頼んだことを得られます。自分が最初に提示したことをダイレクトに受け取ることができるのです。
こんな感じで、自分が欲しているものをダイレクトに手に入れ受け取るためにも、ちゃんと自分の気持ちを知っておくこと・・・です。「自分は本当は何が欲しいのか?」これを明確にしてください。自分がまずは自分の気持ちを知ることです。
自分のことすら分からないのに、人から「自分の欲しいもの」を引きだそう・・・なんて、全くトンチンカンでおかしいことですよ(笑)。自分が欲しいものは、まず自分がキチンと認識しておくことです。認識して、ちゃんと言葉で表現できるようにしてください。それもストレートにスパッと言えるようにしてくださいね。これ、宇宙の「引き寄せの法則」も同じです。自分が言葉で表現できないものを、どうやって宇宙は与えるというのでしょう?
最低限、自分の気持ちくらいはちゃんと認識しておいてくださいね。
自分の気持ちを常に知っておくことの大切さ
ちなみに、人の気持ちはコロコロ変わります。さっきまで「慰めて欲しかった」のが、すぐ後には「しっかり問題に向き合って対処したい」と気持ちが180度変わることも多々あるのです。
ですから、常に自分の気持ちを確認し続けることです。さっきまでの自分と、今の自分。全然違います。常に人は変化し続けているのです。心も同様。永久に変わらないモノなどありません。自分の心だけでなく、人の心も同じです。なので、常に更新しつづけてください。自分に対する認識も、他人に対する認識も・・・。ずっと変化し続けているので、常に、自分に対する認識も、他人に対する認識も、上書き保存でドンドン更新して欲しいと思います。そして、常に「自分を知る」ことに興味を持ち、「自分を知る」ことに努力してください。