森の中の大きな木~Let's go to the new stage!~ 

とりあえず今、目の前にあることについて語ろう

いろんな世代の人と交流することの大切さ

この連休中は、一人暮らしをしている息子が帰ってきたので、親子でいろんな話をしました。

 

そのなかで、今の若い世代(20代)は、私達大人世代が思っている以上に、周囲のことをちゃんと見ていて、自分が置かれている環境もしっかり把握していて、その中で、自分の意見や考えをしっかり持っている…ということに、改めて気づかされました。

 

大人目線で見ると、今の若い子たちはお行儀が良くて素直だし、話もちゃんとできて、親世代に対しても卒なく対応してくれるから、「いい子だなぁ」で完結しちゃうけど、彼らは心の中では、目の前にいる大人のことをよく観察していて、相手のことを客観的に分析しているし、また、自分を取り巻く状況についても、心の中で「わたしはこう思う」「自分はこう感じている」と明確に自分の意見や意思を持っているんですよね。

 

私たち昭和世代が若かった頃は、大人たちの言うことに黙って従い、大人の言うとおりにしていれば間違いない…という時代でした。

 

だから、自分の意見や考えを持たない方が、社会に適応できて生きやすかったのです。

 

その延長で、ついつい、今の若い子たちのことを、(私たち大人には何も言わず、黙って話を合わせてくれるので)「この子たちは、自分たちの若い頃と同じだ」と思って、偉そうに説教したり、ガーガーと勝手な意見を押し付けたりしていると、若い世代から「あの人は頭が悪い」とレッテルを貼られて、サッと距離を置かれてしまうんですよね。

 

そうそう、彼らは「争い」をしない代わりに、静かに立ち去るんです。

 

自分の中で「こりゃダメだ」と見切りをつけたら、対立や闘争を避けて、波が立てずに静かにそこから立ち去ってしまうのです。

 

大人たちが、大人のコミュニティの中で「あいつはダメだ」とか「今時の若い奴は」と言い合っていても、それは若い世代には「自分には全く関係のない世界」であり、自分と合わないのなら、相手を攻撃したり、敵に回すのではなく、黙って離れた方が得だ…という価値観なんです。

 

だから、職場でも、地域でも、家族関係でも、大人世代も交えたコミュニティの中に一度身を置いてみて、実際にそこにいることで「どんな感じなのか?」を体験してみて、その結果「自分に合うかどうか?」を確認しているのです。

 

 

しかし、大人たちの中で「今の若い子たち」への理解が欠けていると、大人たちはついつい、昔の自分がやられたことを、また繰り返してやらかしてしまいます(汗)。

 

例えば、先輩風を吹かせて、偉そうな態度で若い子たちをこき使ったり、酷い対応をしたり、昭和的な古いやり方にこだわったり、若い世代の話に一切耳保傾けず自分の主義主張ばかり押し通したり…等々。

 

その場では、若い子達は黙って受けてくれるため、当の大人たちは「若い子を指導している」と思い込んでいるのでしょうが、若い子たちには、ありがたがるどころか大迷惑。

意味のない説教を繰り返すような人は、純真に「あの人、変な人だ」と認識するだけです。そして、「ここは古すぎて自分には合わない」と判断。あとは頃合いを見て、スッと身を引いて去ってしまいます。

 

そんな今時の若い世代の感覚や価値観。

息子の話から感じ取り、なるほどなぁ…と感じ入ったのでした。

 

 

 

ホント、しみじみ感じるのですが…。

 

古い世代は、もっと危機感を持たないとダメですよ。

 

昭和世代は、今までずっと圧倒的に数が多くて大多数派だったから、自分たちのやり方が正しくて主流だと思い込んできたと思うんだけど、自分たちが掴んでいる価値観も感覚も「もう時代遅れなんだ」と自覚しなきゃいません。

客観的に自分を見つめ直すことです。

じゃないと、気が付いたら、若い世代から見放されてしまいます。

そして、いつのまに自分は本流から離れ、実は「使い物にならない古道具」だった…なんてことになっちゃうんですよね。

 

 

確かに、私自身も「親世代」で、どちらかといえば古い部類に属しているけど、それでも新しい感覚の方に属したい思い、日々精進しています。

 

すると時々、同世代の人と話していて「えっ?」「うわっ!」と驚くほど古臭い価値観の人がいて、ガチガチの固い岩の化石みたいだわ…と思うことがあるんですよね。

 

そういう場合、古臭い人たちって、若い世代のことを頭から「未熟者」「自分より弱い立場」「私が指導してあげないと何もできない幼稚な人」と思い込んでいる感じなんです。

 

それで、一から十まで子世代の世話を焼きたがり、親の自分が全部仕切ってやってあげないと子は何もできない、ダメなんだ…と信じている感じがします。

 

子世代より偉い立場なんだ」ということを誇示すること&親であり続けることで、自分の存在価値をキープしようとしているのでしょう。

 

 

だけど、これって、若い世代から言うと「お荷物」であり、自分たちの行動を妨げる障害物なんです。

 

今回のように、私が息子を介して若い世代の話を聞くと、若い子たちは、未熟者どころか、私達昭和世代より、主体的に自分の人生を切り開こうとしていて、しっかりしていますよ。

親から刷り込まれた価値観じゃなく、自分の意思で「どうするのか」を自己決定しながら生きているんですよね。

 

そういう点では、昭和世代よりうんと精神的には大人かもしれません。

子や親に依存しないと生きていけないと刷り込まれてきた私達世代より、うんと逞しくてスゴイなぁ…と思うのです。

 

 

こんな感じで、この連休中は、若い世代の感覚をインストールして、自分の思考がよりオープンで軽くなりました。

 

粘着質で重苦しく、湿っぽくて暗いのが、昔の古臭い感覚。

 

これからは、明るくオープンで動きが早く、軽くてクリアな感覚で居続けることが主流になりますよ。

 

 

同世代の同性とばかりで群れていてはダメですね~(笑)。

これからは、偉そうに大人風を吹かせるのはNG。

こだわりを捨てて、素直な気持ちでいろんな世代の人と交流し、自分の中を風通しよくしていくのが大切だな…と思いました。

 

秋の花がきれいです。