こちらのブログにも書いたのですが・・・
もう義務感で動くことは止めましょう。
義務感でやり続けていたら、問題が解決するどころか、かえって複雑になりこじれていくと思います。
義務感で行動するときは、そこにネガティブな感情が付きまといます。
たとえて説明すると・・・
本当は〇〇したかったのに、仕方がないから△△をやらなくてはいけない・・・
というのは、「本音と建前が真逆」タイプのネガティブ感情です。
または、
あの人は可哀想な人なんだから、私が代わりにやってあげなくてはいけない・・・
という「憐れみ同情」タイプのネガティブ感情や、
私さえ我慢すれば、それで丸く収まるのだから嫌でもやらなくてはいけない・・・
という「自己犠牲」型のネガティブ感情など。
これが、自分が義務感で行動する度に、「自分がやったこと(行動)」に添付される訳です。
そういう気持ちが沸き起こる度に、ペタペタとラベルを貼るようにネガティブ感情のエネルギーが、自分がしていること(行動)に添付されていきます。
また、腹の中に不満や怒りを抱えたままで行動した場合も、ずっとそうしたネガティブ感情のエネルギーが、自分の行動に添付され続けていきます。
そうなると、普通は「良いことをすれば徳がとく」と言われるのですが、義務感で行動した場合、「徳」どころか、ネガティブ感情の重苦しいエネルギーがべったり貼り付き、エネルギー的に澱んで重くなってしまうのです。
これも、よくある例えとして・・・
下心がある人から親切にしてもらっても、何となく相手の下心をキャッチして感じ取ってしまい、嬉しいどころか、逆にモヤモヤした嫌な気持ちになることが多々あります。
それと同じ原理です。
相手がしてくれた親切行動のなかに「下心」というネガティブなエネルギーがべったり添付されていると、勘の鋭い人はピンと察してしまいます。そして、相手のネガティブなエネルギーを感じ取り、モヤモヤした気分になるのです。
「何かをやってあげることで、相手から見返りを引きだして得しようとする気持ち」・・・それが「下心」なのですが、自分の心を満たすためには、自分が何かを相手にしてあげなくてはいけない・・・と思い込んでいて、それを頑なに実践しているわけです。そう考えると、これも「義務感」の一種なのかもしれません。
◇◇◇
損得勘定なく、純真に「自分がしたいから」という気持ちで、何の見返りも求めずに行う行動・・・。こんなクリアで裏表のない明るい行動には、ポジティブで清々しいエネルギーが宿ります。←人として目指すべきはココです。
どこに居ても、誰に対しても、公明正大で明るくオープンな行動ができる人になること・・・これが全ての人にとって大切な「人生の目標」だと私は思います。
何をするときも、誰と接するときも、変な感情移入をせず、自分に正直になって、素の自分で純真に行動していくことが大切であり、そこには義務感は一切ありません。
「期待」も「下心」もない、そのクリアな心の状態の裏合わせに「義務感も一切ない」という心の境地があります。
義務感でやってあげるうちは、本当の愛ではありません。義務でやってあげることを卒業して、「自分の意思で選択して行動する」というレベルに至ることが大切です。
しかし、たいていの場合は、すぐにエゴや欲が出てきて、ついつい損得勘定を働かせた言動をとってしまうがちです。
いかに自分の心の純度を高められるか・・・。ここが人生の目標であり、とても難しい課題だと思います。
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しかし、世の中の様子を見渡すと、まだまだ義務感を発動させて、無理して頑張ってしまう人が多いように感じます。
義務感は、もうこれらは自分を苦しめる元です。
今、自分が何気なくやっていること、習慣のように普通にこなしていることも、一度
- これは義務感からやっていることなのか?
- それとも自分から欲してやっていることなのか?
を見つめ直すことが大切だと感じます。
多くの人は、無意識のうちに「やらなきゃいけないこと」だと信じていて、それを何も考えず当たり前のようにやっていたりします。
だけど、本当に、それって「やらなくてはいけないことなのか?」を考えて欲しいのです。また、「本当にそれは頑なに守らなくてはいけないことなのか?」ということも・・・。
そして、「これは義務感からやっていることだ」と感じたら、一度、それを止めてみると良いと思います。
止めるとき、葛藤があるかもしれませんが、案外、止めてしまった方が後々スムーズにことが進んで良かった・・・なんてことも多々あります。
義務感で無理してやっているのは不自然であり、エネルギーの流れに逆らうことなので、そういう場合は思い切って止めてしまった方が良いのです。
止めてみることで、本来の流れになり、皆が本来の姿に戻ることが出来て、とてもスッキリすると思います。
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もしも、義務感でやっていることを「止めることは絶対にできない」と思い込んでいる人が居るとしたら、それは単に自分の『エゴ』から来ている思い込みだと思ってください。
止めることが出来ない=「義務感でやっていることは絶対に手放せない」
という固定観念が発動している・・・それだけのことです。
どうして自分は頑なにここまで「出来ないとこだわる」のか?
その「こだわり」の中身を、よく分析してみると良いと思います。
自分を客観視して、俯瞰して見つめてみてください。
大抵は、親の影響・・・です。
親の価値観を刷り込まれていて、「それに反すること=親を傷つける」であり、「親を傷つける=自分の世間の評判を下げる」なんですよ。頭の中が。
つまり、自分の身を守るために、義務感でやっていることを手放してはいけない・・・と勝手にそう思い込んでいるだけなんです。
それを手放して止めてしまったら、当然だけど親子関係(家族関係)の微妙なバランスが崩れるかもしれません。また、家族以外の周りの人々との安定した関係にもヒビが入るかもしれません。
それらを予想して、そこに「恐れ」を感じるのです。
こんな感じで、親との関係が壊れるのが怖い・世間の評価が下がるのが怖い・・・。だから、手放した時のリスクを背負うより、義務感から行動し続けることの方を選択している・・・ということなのです。
要は、一回今のスタイルを崩して、新しいスタイルを構築することが面倒臭くて嫌だから、それを避けるために、今までのやり方にしがみついているということでもあります。
大雑把に見ると・・・ね。
だから、できない。止められない。手放せない。・・・というわけです。
それで良いというのなら、そのままでも良いと思います。
ただ、義務感で頑張り続けても、絶対に途中で疲れて倒れてしまうと思うのです。
そうなる前に、今のうちにキリをつけて割り切って、自分自身のためにも、自分の周りの人のためにも、思い切って関係を改革していくことが、私はとても大事だと思います。
◇◇◇
義務感で行動することを、今、止めるのにちょうど良いタイミングです。
今、勇気を出すことで、きっと停滞していたことが大きく動き出すと思います。
その勇気を、是非出してみてください。
まずは、自分に正直になること・・・。
自分の気持ちに蓋をせず、勇気を出して気持ちを表に出し、自己表明してください。
その一歩が、あなたの人生を大きく変えていくことになると思います。