森の中の大きな木2~Let's go to the new stage!~ 

とりあえず今、目の前にあることについて語ろう

前と違うと感じたこと

今週の始め、東京に行ってきました。

私が最後に東京を訪れたのは2019年だから、数えてみたら4年ぶりになるんですね。

この後、新型コロナが発生して、世界規模のパンデミックが起きたため、旅どころではなくなり、ずっと自粛期間を送っていました。

 

海外からの旅行者から大いに刺激を受けて、山の奥に引きこもっていた私も、そろそろ動き始めることにしました。

 

東京へは夫と二人で出かけ、観劇をしたり、雑踏を歩いたり、久しぶりの東京を楽しみました。

 

だけど、その一方で、コロナを経た現在の東京を体験してみて、いろいろ感じることもあり、「もうコロナ前とは違うフェーズに入ったんだなぁ」としみじみ実感しました。

 

この「感じたこと」とは、私自身も変化したし、また、東京という街も変わったな…ということです。

 

以前の私は、東京が好きでよく出かけていたし、東京のエネルギーが好きだったんですよね。地方とは違う刺激に満ちたエネルギーに触れることで、私自身も大いに刺激を受けて、自分を活性化させていたんです。つまりエネルギーの循環があったんですよ。

 

私とその土地でエネルギーの交換があったんです。

 

ところが、今回久しぶりに訪れた東京は、以前のようなポジティブな刺激が街全体からあまり感じとれなくて、エネルギーの循環どころか、シャットダウンされるというか…、一方通行なんですよ。こちらからエネルギーを循環させて与えても、私が受け取れるものは無くて、あっても不要物を押し付けられるような感じで、むしろ削がれる感じだったんですよね。

 

エネルギッシュで活動的な人々が昔と変わらずポジティブなエネルギーを循環させていても、限定的に回されるだけで、全てに広く与えられるわけではないようです。

 

以前はもっと心豊かで都会的な愛に溢れていたのが、今は、豊かさや愛が貪欲な人々&エゴで消費されているという感じ。

 

全体的に見ると、全てのことが事前に定められた規格の内に抑え込まれている感じがして、地方よりむしろ窮屈で不自由な感じがしました。

 

経済的には大きな力を持っていても、全て人間が作った枠の中で生きている…という感じで、生命体としてのエネルギーは弱っている。…そんな感じだったのですよ。

 

おそらく、住んでいる人々が「もうこれ以上酷い目に遭わないよう、大事なものを奪われないよう、自分を守ろう」と間口を固く閉じて自分のエネルギーを無駄に漏らさないよう守りに入っているからなのかな?…と思います。

 

以前よりより緻密に、いろんなものが商業化されていて、「目に見えないもの」や「かけがえのない尊いもの」でお金に替えられないものは「価値無し」として切り捨てられ、全てのものを貪欲にお金に替えていき、何にも属さない「のりしろ」の部分が全くない状態。…という感じだったんですよ。(わかるかな?)

 

以前は、まだ人々の中に、ホッとするゆるみや温かみのある言葉&態度、心のゆとり、目に見えない価値を大切にするところ、心の豊かさ…等が、あちこちに残っていたのですが、コロナを経た今は、そういうのがすり減ってしまって、なんだかみんなギリギリで、何処にも余裕がなくて、お金が全ての価値を決める…みたいな厳しさを、街全体からじんわりと感じたのでした。

 

夫も同じことを感じたみたいで、私たちはここで暮らすのはちょっと無理だし、ましてや、ここで子どもを育てるのも絶対無理だよなぁ…と話しました。

 

子育てを無事に卒業した私たちでも、今の東京で子供を健やかに育てることは、かなり難易度が高く感じます。

 

人間が作り上げた巨大な箱庭のような所で、しかも人の暮らしや人生までが人工的にコントロールされている街で「人を育てる」のって、本当に大変だと思いますよ。

 

20年前の、私たちがまだ子育てをしていた時代、当時もよく子供をつれて東京に行きましたが、あの時とはまた違う雰囲気なんですよね。

 

自然そのものである「子ども」までもを、機械のようにコントロールしようとしている黒いエネルギーをあちこちで感じて、首都圏と地方とで価値観や在り方等にますます差が開いてきて、人々の意識も大きく乖離していく…というのを感じたのでした。

 

 

といっても、これは私の主観に基づく感想なので、一個人の感想として受け取ってもらえるとありがたいです。

 

もしも今の自分の状況に違和感を感じているのなら、自分の価値観や感覚は「自分オリジナルのもの」ではなく、社会や他者から刷り込まれたものではないか?と、一度、自分の内面を見つめ直すといいかもです。

 

この場所が全てで絶対的だと信じているかもしれないけど、実はガラバゴスかもしれません。

 

本当に大切なものを失う前に、一度よく内観してみることだと思います。


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紫陽花が咲きました。