森の中の大きな木2~Let's go to the new stage!~ 

とりあえず今、目の前にあることについて語ろう

言葉できちんと伝えることは自分の心を育むことへと繋がります

自分の「気持ち」や「考え」を、きちんと言葉で伝えることって、実はとっても大事なことです。

でも、多くの人が、出来ているように見えて、案外できていなかったりします。

公的な場ではきちんと意見が言えるのに、自分の家族やパートナーが相手だと、とたんに言葉を使わなくなったり、言葉が足りなくて誤解が生じていたり…。

あるいは、その逆で、親しい人に対しては遠慮なく何でも伝えられるのに、大勢の人の前や、苦手な人が相手だと、言葉が出なくなって黙ってしまったり…。

相手が誰であろうと、自分の立場がどうであろうと、どのような状況であっても、常に自分の言葉で自分の思いや意見を表現し、相手に自分のことを正しく伝えようとする姿勢は、とても大事なことです。

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 ここは三次元の人間社会なので、ちゃんと言葉を使って伝えないと、相手に自分のことを正しく理解してもらえません。察してほしい。わかってほしい。気づいてほしい。…そんな「察してちゃん」では、どんどん周りから取り残されていくだけだと思います。

ですので、常に、自分の「気持ち」や「考え」を言葉で表現していくことを心がけてみてください。

日本人…特に中年以上の大人は、自分の「気持ち」や「考え」を言葉で言い表して表現することが苦手です。苦手というか、そういう訓練をしないまま、大人になってしまった人が多いんです。

私たちが子供だったころ(昭和時代)は、集団の中での協調性や従順さが求められた時代で、自分の個性を発揮するより、素直に大人の指示に従って黙って行動するように教育されてきました。だから、黙って静かに聞くことは、幼い頃からよく訓練されていて、とても得意なんだけど、自分の内面を外に向かって表現し発信していくことは、全然訓練されてこなかったので、苦手だったり、自信が無かったり、怖くて不安だったり、下手だったりします。 そのため、自己表現・感情表現という点では、ものすごく不器用な人がたくさんいます。

それに日本人の場合、(文化的に)自己表現や感情表現をしない・感情を顏に出さないことが「美徳」と褒められ認められてきたため、先祖代々そう躾けられてきたこともあり、いつも無表情で何を考えているのかさっぱり分からない…ことが多いのです。

でも、時代はどんどん新しく変化しているので、「できません」「わかりません」「無理です」と言って逃げていてはいけないと思います。自己表現が苦手であっても、苦手だからこそ克服する意欲を持ち、自分の気持ちや考えをちゃんと言葉で相手に伝えられるようにしておくことは、これからますます必要になっていくと思います。

 

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ちなみに、モヤモヤと自分の心で感じる様々な感情(気持ち)に対して、たとえば「怒り」とか「悲しみ」とか「喜び」とか「楽しみ」と名前を付ける…。

これが「言葉で表現する」ということです。

つまり、今の「モヤモヤした気持ち」の状態をピタッと表現している「言葉」を当てはめてラべリングする…ということです。

喜怒哀楽の人間の感情を一つとっても、自分が感じたことを「ただ心のなかでモヤモヤと味わう」のと、「きちんと言葉に置き換えて認知する」のとでは、天と地ほど違います。

ラべリング前(言葉になる前)の「ただモヤモヤと感じているだけ」の時は、なんかよく分からないけど漠然と「不快な気持ち」を味わっている…という状態で、その不快感の正体や原因について、本人ですら何も分かっていません。

 ・自分は何を感じているのか?

・どう思っているのか?

 ・自分は怒っているのか?不満なのか?嫌なのか?

・・・ということすら、自分でも全くわかっていないのです。

 分からないから、モヤモヤだけが心に残り、不快感が残影のように心の奥に溜まっていきます。世間でよく言うところの「情緒不安定」という心の状態になっていくのです。

 このように緒不安定になりやすい人は、自分の「気持ち」や「考え」を言葉で表現することが苦手です。言葉に出すことが下手なため、うまく相手に伝えられず、その結果、対人関係にも自信が持てず、心が不安定になりがちなのです。

うまく言葉で説明ができないと、暴れたり、泣き出したり、怒りを爆発させたり、等、ネガティブな行動で自分の感情を吐露しようとします。こうしてますます自分の気持ちが混乱していくのです。 

 

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だからこそ、「自分が感じたことを言葉で伝える」ということが大切です。

言葉は、使えば使うほど磨かれ、鍛えられ、自信もつき、その自信がますます表現へとつながります。下手でもいいから、勇気を出して自分のことを言葉で伝えていくことです。

人から何を言われようと気にしないで、まずは勇気出して自分の思いや考えを言葉で伝える訓練をしてみてください。コツコツ続けていくことが大事です。

自分の気持ちや考えを「言葉」に置き換えてキチンと説明できるようになれば、言葉を発するごとに、心の奥に溜まった感情が外に向かって吐き出され、自然とガス抜きできてスッキリしますよ。

  

面と向かって人に伝えるのが下手で自信がないのなら、その前に、たとえば日記でもいいし、SNSを利用してもいいし、自分一人のつぶやき、ひとりごと等で、言葉で表現することでも良いです。いろんな場で練習してみてください。

今、心で感じたことを、すぐに「言葉」に置き換えて表現してみる。「言葉」で分かりやすく整理してみる。…これを自分の心の中でもいいので、コツコツやってみてください。くじけず、あきらめず、自分自身のために、根気に取り組んでくださいね。

 

 

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自分を表現することは、これからますます必要になります。

どうか根気強く自分と向き合い、自分の大切な人に対しては特に「言葉できちんと自分を伝えられる」ように…。そうなってほしいな~と思います。