最近、知人と話していて、とても興味深いことに遭遇しました。
それは、家族の話をしていて、私がふと
「うちは、夫も食器洗いを時々やってくれるよ。」と話したら、
その知人が「旦那さんが洗うの?」とものすごく驚いたのです。そして、「どういう時に洗ってもらうの?Emikoさんが風邪を引いたとき?」…云々と質問責めにあいました。
知人は「旦那は仕事をしているから、家のことをやってもらうのは申し訳ない…」とか「食器洗いは嫁の私の仕事になっているから…」とか、いろんなことを言ってましたが、
私が、「特に理由がなくても、(夫に)洗ってほしいときに頼めば、普通にやってくれるよ。」と返答したら、知人は
「信じられない!そんなこと私は絶対に言えないわ!」と即答してきました。
この知人の反応が、私にはすごく新鮮で興味深かったのと、そういえば「昔の私もそうだったなぁ…」と懐かしく感慨深かったので、心に残ったのでした。
◇◇◇
絶対に無理!
絶対にできません!
…と頭ごなしに決めつけていること。実はこれが「人生の課題」なんですよ。
いやいや、できないことはないのです。
ちゃんとできるんですよ。
でも、「いろんな理由をつけてやらない」ということを実践しているのです。
- 旦那さんに家事をさせてはけない。
- 女の私が食器洗いをすべきだ。
- 男の人にそんなことをやらせると世間からバッシングされる。
- そんなことをしたら、嫁としての私の評判が下がる。
- 私は食器洗いをしなくてはいけない立場なのだ。
…云々。
そんな刷り込みが、知人の頭の中にたくさん詰まっているんだろうなぁ…と思います。
でも、食器洗いは単なる仕事の一つで、別に誰がすべきだとか決まりなんてありません。
今は家事男子とか洗濯王子とか、男性も家事は恥ずかしくなく普通にやっていることです。
それに、いざという時のことを考えたら、家族みんながオールマイティーに何でもこなせると便利だと思います。
普通にこなせる人が家族内に増えれば、個人の負担も軽減できるし、助け合う気持ちも育って一石二鳥です。
ですので私は、皆が自由にできるようにしておけばいい…と思うのです。
「女の仕事」と固定して決めつけないで、みんなができるようになればいいのですよ。
知人も、食器洗いという仕事を一人占めしていないで、家族みんなと分かち合い、食器洗いという体験を皆にシェアするといいのです。
知人だって働いているんだもの。
そうすれば、精神的に楽になるのになぁ…。
どうして「絶対言えない!」と思い込んでいるんだろう。
そういう風に決めつけてこだわっていると、いつか強制的に皆で分かち合わなきゃいけなくなるんだよね…。
…と、そんなことを思ったのでした。
◇◇◇
一番ベストなのは、
「別に誰がやってもいいし、みんな普通にできることなんだけど、今は私がやっています。(あるいは)今は彼がやっています。」
…という感じの状態。
やることを自分で選択して、自分の意志でやっている。ここがミソなんです。
嫌だから、他にやらせる。
嫌だから、絶対に触れない。
その代わり、それをやってくれる役割の者に全部押し付けてやらせる。
もう、そういう時代は終わったんです。
これは家事に限らず、全てのことにあてはまります。
こんなことは無理。
絶対に言えない!
自分にはできない!
それは私の役目ではない!
…云々。
そういう言い訳は一切通用しない時代になったのです。
自分にその仕事が回ってきたら、潔く受けとってサクッとやっちゃいましょう。
男だから女だから…なんてメンツはもう時代遅れですよ。
それより、全てのことを「単なる体験」と心得て、楽しみながら経験してみてください。
その方が喜びと楽しみのエネルギーが流れます。
これからは、こだわらず何でもチャレンジしていく時代なのです。