森の中の大きな木~Let's go to the new stage!~ 

とりあえず今、目の前にあることについて語ろう

ネガティブな感覚を恥じなくてもいい。そのまま素直に感じて、ありのままを受け止めよう。

先日、数ヶ月ぶりにある人と会ったのですが、その時、いろいろ気づくことがあったので、またここで皆さんにシェアしようと思います。

その方(Bさん)は、人当たりがよくて穏やかな雰囲気の「良い人」で、私もお世話になっている方なのですが、実は前から、私の話をちゃんと聞いてくれないところがあって、こちらは一生懸命に事情を説明しているのに、Bさんの脳内で全く違う話に変換されて、軽く受け止められることが結構あったのですよ。

 

更に、Bさんの方から「こうしておきますね」と言ってくださったことでも、時間が経つにつれて、何故か全く違う話にすり替わっていて、約束通りにならない・・・なんてこともちょくちょくありました。

 

最後は、Bさんが提案して私がそれに従ったことでも、いつの間にか、私がBさんに「そうしてほしい」と懇願してそうなった…みたいな話にすり変わっていて、その度に、私がどうリアクションしていいか分からず返答に困る場面が何度もありました。

 

 

論点がずれていったり、話がすり替わったり・・・等、Bさんと話すとちょこちょこ起きるので、私もその度にストレスを感じていました。

Bさんは予想外のことを突然言われるので、私も急なことに驚いて、身体も思考も固まってしまい完全にフリーズしちゃうんですよね(汗)。

前に約束していたのとは違うことを話し出すので、私もビックリして言葉が出なくなるのです。

すると、Bさんは、私が応えに窮していると、ますます話が加速していきます。

私も「いやいや、そうじゃなくて、これはBさんが・・・」と言いたいところだけど、Bさんの勢いに負けてしまい、私はただ頷いて聞くしかありません。

 

結局は、いつの間にか最初の約束はどこかに流れて消えてしまいし、Bさんの持論に押し切られて全てが決まってしまう・・・というパターン。これをずっと踏んでいました。

まぁ、最終的には、Bさんが「こうします」と押し切った形でもちゃんと回っていくので、それでも良いのですが・・・。

 

ただ、最初の約束を信じてきた私にとっては、「えっ?」となるし、モヤモヤ感がハンパないです(汗)。

 

こんな感じで、Bさんの「約束を忘れ、私の気持ちはスルーして、自分の意見を押し切る」という変な癖に、私はずっと振り回されてきました。振り回されても、お世話になっているという立場上、私はBさんのやり方に合わせてきました。

私が折れてBさんに合わせることで、物事がスムーズに流れていくのなら「それで良いわ」と思い、ずっと我慢してきたんですよね。Bさんな対しては、ある意味「諦め」の気持ちもあったと思います。どうせ言っても無駄だから・・・と、内心思っていました。

 

また、Bさんに振り回されている自分のことを、「私はBさんから大事に扱われていない」と自覚するのも辛いので、自分を傷つけないために、Bさんのことを「良い人」と思い込むようにしていました。「良い人」だと思えば、「あれでもBさんは良い人だから、私のことをちゃんと考えてくれているはず」と自分に言い聞かせることができます。

そうやって、自分の不安を払拭して、安心感を得たかったのだと思います。

 

実際、Bさんは人当たりが良くて穏やかな人なので、見た目は充分に「良い人」です。

だから私は、自分の「Bさんのそういうところ、私はすごく嫌だなぁ・・・」という本心には蓋をして、その代わりにBさんに「良い人」だと思い込み、そんなBさんの言うことだから大丈夫、間違いは無い・・・と思い直していたのです。

こんな感じで、自分のBさんに対する感じ方や思いを押し隠し、最初から見ないようにして、自分の意識を意図的に操作していました。

 

でも、今まで、嫌なことが何度も繰り返されてきたので、私も「また話をひっくり返されるのでは無いか・・・」と不安だったし、言っていることが後々ズレていくので、Bさんの言葉を頭から信じることも出来なくて、それも嫌だし、モヤモヤした感覚はずっと引きずっていました。

 

 ・・・とまぁ、こんな感じでずっときていたのですよ~。

ところが、ここ数ヶ月、Bさんとは全然会っていなかったため、私はBさんのことをすっかり忘れていたんですよね・・・(汗)。

今までされてきたこと・嫌だった気持ち・・・等をすっかり忘れた状態で、自分の気持ちも完全にフラットな状態になって、先日、久々にBさんに会ったのです。

会って話をしたら、すぐに違和感を感じ始めました。

 

◇◇

 

数ヶ月ぶりに会ったBさんは、前に約束して決めていたことをやっぱり覚えていなくて、Bさんは約束とは違うことを言い出しました。この時、第一のモヤモヤが発生(汗)。

次に、私の話をしっかり聞こうともせず、自分の主観で「こういう事なんでしょう?」と思い込んで決めつけたことをベラベラ言いだして、第二のモヤモヤが発生。

更に、自分の持論を言い出して私を説得し始め、やっぱり最初の約束とは異なることを押し出してきました。(ここで第三のモヤモヤ発生・泣)

 

いつものBさんの癖とはいえ、久しぶりにこれをガツンとやられたので、すごく新鮮だったというか(汗)、「えっー?何それ?」と衝撃的でした。

 とにかくモヤモヤ感がハンパなく、だんだん嫌な気分になったのですが、よくよく考えたら、この感覚って今が初めてのことではなく、今までずっとBさんと会う度に感じてきた感覚だったんですよね(汗)。それにハッと気づきました。

 

この「もう信じられない!こんなの嫌だー!」という感情、実は今までもしっかり感じていたはずなのに、私は自分のこの感情に蓋をしてスルーしてきたのです。そのことに改めて気づいて、第一のショック。 

 

次に、私は、今まで長いこと、Bさんのことを「良い人」というレッテルを貼ってポジティブに認知してきたけど、それって実は私の勝手な見立てだったんだ!・・・と、そんなことにも今更ながら気づいて、第二のショック。

 

つまり、私はBさんにいろいろ世話になっているから、そんなBさんを「良い人」と見なして信頼しなくてはいけない。どんなに不快感を感じていても、世話になっている以上「良い人」として見ていかなくてはいけない。と自分で勝手にそう思い込み、「良い人」のレッテルを貼り続けてきたのだ・・ということです。

 相手のことを、「悪い」と感じはいけない、「嫌う」のもダメだ・・・と、相手のことをネガティブに感じることを自分に禁じてきたのです。

 

しかし、Bさんだって人間だから欠点や短所もあるし、そんなBさんの欠点や短所に触れて「嫌だなぁ」と感じることも、人間なんだから自然のことだし、決して忌み嫌ったり恥じて隠さなくても良かったのですよ~。素直に感じたまま、それで良かったのです。

 

 

 今回の話は結局のところ、いつものパターンでBさんに丸め込まれてしまい、Bさんに従うという形で話は終わったのですが、この時、私が思ったことは、

私はBさんのことを嫌っても良いんだ

ということ。

この対応を素直に「嫌」と感じていいんだし、「嫌なら嫌と感じて良いんだよ」と自分に許可を与えることも大事だったんですよね~。

 

今までは「嫌っちゃいけない」「悪い人だと思っちゃいけない」と思い込んでたけど、正直にそう感じたのなら、そのまま「嫌だ」と受け止めて良いんじゃないの?・・・と。

だってこっちはすごいストレスを抱えているんだもん(汗)。嫌なんだから仕方がない…。

そう、無理して自分の感覚をねじ曲げる必要は無い、そのまま受け入れよう!と思いました。

また、

素直に「この人と私は合わない」と認めよう。

「嫌だ」と感じても良いんだし、「変な人」と思ってもいい。

嫌っても良いんだし、苦手に感じても良い。

ただ感じたままを、そのまま正直に受け止めよう。

ということにも気づきました。

相手を好きになるのと同じレベル&感覚で、相手のことを嫌いと感じても別に良いんですよ。 そう、気持ちは自由だから、何を感じても良いんです。

 

また、

変な癖のあるBさんのことを「面白い」と思っても良いんだし、変な癖があることを知った上で「気にしない」という選択をしてもいい。

そして、

変な癖を持っているBさんのことを、癖ごと「これがBさん」だと認知すればいい。

とも思いました。

 

「人を嫌っちゃいけない」「相手を好きにならなきゃいけない」と無理して頑張るより、自分が感じる感覚を素直に受け止めて、それを淡々と認めていくことが大切なんじゃないか・・・と、ふと感じたのです。

 

別に「嫌いだ」と感じた相手を攻撃する必要もなく、また「嫌いな相手」のことを皆も嫌うように扇動する必要もなく、ただ、自分の「嫌いだ」という感覚を自分が「わかっている」ならば、それで良いのですよ。

要は「自分を知る」ということです。

その知っておくことのなかに、「嫌だ」とか「苦手」とかいうネガティブな感覚も含まれる・・・ということです。

 

そういう点では、つまりBさんの存在は、私にとって

  • 私には、自分の感覚を確かめもせず、「これはこうなんだ!」と都合よく決めつけて思い込もうとする癖があること
  • そうした思い込みで心に蓋をして、自分の感覚をちゃんと受け止めてこなかったこと
  • 自分が感じた感覚は素直に受け止めて、その感覚を大事にしなくてはいけないということ
  • ネガティブな感覚を恥じて隠す必要はない。そのまま堂々と受け止めて、その感覚を信頼すること。それが結果的に自分も相手もリスペクトすることに通じるよ…ということ。

・・に気づかせ、学ばせることに、とても効果的だった訳ですね。

 

まさに宇宙が差し向けてくれた教材的存在。Bさんのお陰で、今回、大切なことに気づけたんだなぁ・・・と思いました。あはは、Bさん「Good job」ですわ(笑)

 

 私が「自分の正直な感覚」に気づくまで、Bさんは根気強くずっとあの癖のキャラでいてくれたのかしら・・・(汗)。もしそうだとしたら、申し訳ない気持ちになりましたわ。

あらら、もっと早く気づいてあげれば良かったなぁ・・・と(笑)。

 

でも、Bさんも私もまだご縁が繋がっているうちに、こうして気づくことができて良かった・・・。そう、心から感じました。

 

なかなか面白かった今回の大発見。とても大きな気づきでした。

 

※その後、Bさんに対する苦手意識がスーと消えました(笑)。Bさんも私も同じ人間☆ドンマイ!ドンマイ!という気分です。この気付きをきっかけに、もうトラブルは消えるだろうと思います。

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葡萄が美味しい季節です。