心と身体は密接に繋がっているので、身体の不調は、もしかしたら心の緊張が原因かも知れない・・・。今日、そんなことに気づきました。
◇◇
実は今日、マッサージを受けたのですよ。
この時、自分の体がとても緊張して強張っていることに気づいたんですよね。自分ではリラックスしているつもりでも、施術してもらったら、冷えている上に凝っていることが分かり、ビックリ…。
でも、ほぐしてもらううちに、だんだんと「私の身体はずっとファイティングポーズ状態でいたんだなぁ…」と思いました。長い間、ストレスの多いところに身を置いていたから、私の身体はずっと力が入りっぱなしで気も抜けず、臨戦態勢でガチガチに固まっていたようです。
今は、安心して心をほどいても良いタイミング。
もう昔のような辛いことは起きないはずなのに、私の潜在意識は、自分を外敵から守るために、健気にずっと戦い続けてきたようです。それに今日初めて気づきました。
詳しくはこちら。
これを書きながら、ふと、
人は、他人の期待や要望にすぐに応えられるように、無理して自分を作り変えてしまう性質があるのかもしれないなぁ…
…と思いました。
本当は、自分の本心に添って決断したり行動していくことが大事なのに、それができなくで、人の意向に沿う生き方を自分に強いる・・・と。
自分以外の他者の期待や意向に沿うように、自分の人生を作り替えてしまうところがあり、他人の期待に即座に反応して行動できるよう、自分の体を常にスタンバイさせている。だからリラックスできず、力が抜けないのだ・・・と思ったのです。
イメージとしては、領空侵犯された時に備えて、いつでもスクランブル発進ができるよう常時スタンバイしているような感じ…でしょうか(汗)。ずっと緊張したまま、他者の意見に応えるために待機している・・・という訳です。
いつ、どこで、他者に「これをしなさい」「あれをしなさい」と要求されるか分からないから、気を張り続けていたんだなぁ
…と気づいたんですよね~。
そして、期待に応えること=世間体が良い=社会人として認められる
・・・と思い込んでいました。だから無理して頑張ってしまうんですよ(汗)。
つまり、体の冷えや強張りの原因は、運動不足や更年期など身体の問題だけでなく、「こころ」も関連していたんだなぁ…と分かりました。
ここまで気づいたら、「そういうことだったのか~」と納得して、ふっと力が抜けました。「気づけば問題は消える」その通りですね~。本当に1つ消えました。
◇◇
でも、今回、私が気づいたことと似たような事は、皆さんの中にもあるのではないでしょうか。今は思いつかなくても、昔、子供時代に遡れば、何かしら「誰かに気を遣う」ということはあったと思います。
例えば、常に親の期待や要求に応えなくてはいけない…とか。
部活などで、ずっと顧問やコーチに気を遣い、コーチの要求にそって動かなくてはいけない…とか。
学校でも、仲間はずれにならないよう周囲の友達の意見に合わせなくてはいけない…とか。
職場でも、職場の和を乱さず、周囲に角を立てないような付き合い方を強いられる…とか。
家庭内や近所づきあいでも、その場所のローカル・ルールに黙って従わなくてはいけない…とか。等々。
自分の気持ちを横に置き、他人軸で動いていた時がありませんか?
人の顔色を見て周囲に気を遣っていたり、人の期待に添おうと無理して頑張ったり、いつもピリピリして周囲の空気を読もうと必死になったり、人目を気にして浮かないように自分を抑えたり・・・等々。
こうして生きているうちに、無自覚に自分のエネルギーを消耗して、気を擦り減らし、緊張して心も体もかなり疲れます。この疲れが、知らないうちに、身体の強ばりや凝りに繋がるのだと思います。
たとえば、不自由な環境の中で我慢することが多くて大変だったとしても、素の自分を周囲がしっかり認めてくれて、温かく受け入れ受容してくれているのなら、大丈夫です。たとえ居心地の悪さや息苦しさを感じていたとしても、自分の気持ちをちゃんと伝えられたり、自分の意見をキチンと言って、それが通って周囲に認められる状況なら、互いに成長し合える環境だということです。
でも、そうではなく、自由に発言することが許されず、ただ一方的に我慢しなくてはいけない状況だとしたら、非常にバランスが悪く、いつか心が押しつぶされてしまいます。
自分に合わない環境の中で、自分の気持ちを押し殺して我慢しをし、嫌な環境に自分を適応させていかなくてはいけない状態が続くと、心に大きなストレスがかかり、心が萎縮して強ばっていきます。
このストレスが、体にも影響を及ぼし、身体を固くしたり冷やしたり、痛みや炎症を起こしたり、免疫システムに異常が出たり・・・等、何らかの不具合を生じさせるのだと思うのです。
自分に合わないのなら、無理してそこに居ない。離れる。
自分に合わないものを、無理して自分に課さない。ちゃんとお断りする。
じっと黙っているのはダメで、感じている苦痛や不快感に対して、ちゃんと反応をして苦痛を改善させるためにしっかり応えていかなくてはいけません。
一方的に自分に我慢を強いるのではなく、自分のために立ち上がり、真の問題としっかり向き合わなくてはいけません。
伝えるべきは、ストレス源となっている相手へ・・・です。ちゃんと相手に「私はできません」「私はそれは嫌です」と正直に言うことが必要だし、相手も言われることで初めて人の気持ちに気づき、心が成長します。自分の心と体を守るために、ちゃんと立ち上がって行動することが、自分にとっても周囲にとっても「魂の成長」に繋がるのです。
だから、身体の不調を手当てすると同時に、心のケアも大切なんですよね。
「身体のどこが強ばって凝っているのか?」で、「何に対して心が緊張しているのか?」が分かります。身体に不調があるときは、心にも何らかのストレスがかかっていることが多いです。
だから、体のケアだけでなく心のケアもしていきましょう。心の状態にも目を向けて、バランスの悪さやストレスで疲れていることに気づいたら、心身をしっかり休ませて、自分に癒しを与えていきましょう。
私は、今日から「リラックス」を心がけていこうと思います。
心の緊張を解いて、身体の強張りを緩めて力を抜き、ゆったりリラックスする時間を意図的に設けていこうと思います。