今日、漢方薬の先生とお話していて、「カラダをゆるめることの大切さ」について、語り合いました。
この夏から、私は「漢方薬」の他に「お灸」も毎日のルーティン取り入れています。
夜、寝る前のリラックスタイムに、気になるツボにお灸を据えているのですが、この時、カラダの緊張やこわばりがフッと解けるんですよね。
お灸の熱は、カラダの中にある経絡を通って全身を駆け巡るそうですが、この時、身体の各部分(緊張して強張っている箇所や、炎症を起こして痛みを発している箇所、血行が悪くなり冷えている箇所…等)にも、お灸の熱の刺激がじんじん伝わっていき、その個所の詰まりが取れて、スーと流れていくような…。なんとも不思議な感じがするのですよ。
この時、私はバイブレーションを強く感じます。
経絡に沿って、バイブレーションが、お灸をした箇所から(体内を)上へ上へと昇っていくような感じなのです。
そして、それまで固く緊張していた部分が、ほぐれてゆるむのを感じます。
この「ゆるんだ感じ」が、なんとも心地よいのですよ。
おそらく、私たちが肉体をもってこの世に誕生した瞬間は、なんのストレスもなく、心身共にリラックスした状態だったのではないか…と思います。
ところが、成長するにしたがって、親の期待に応えなきゃいけない…とか、社会の大人たちから言われた通りに生きなきゃいけない…とかで、自分の自由が利かない上に、「ああしなければ!」「こうしなければ!」と自分で自分を縛り付ける癖までつけられます。
他人が作った枠の中に自分を収めていくことがら「いい子」であり「理想の姿」だと刷り込まれちゃうんですよね。
家でも学校でも社会でも、人から言われた通りにしなきゃいけない…で、ずっと監視され、評価され、生きていくために必死に頑張らされるのです。
この「頑張り」が、結果的には「自分を見失う」ことへと繋がり、カラダと心を強張らせる大きな要因になるのですよ。
自分を見失うと、自分のカラダの声なんて全く聞こえなくなるから、自分の気持ちよりも、他人の意見や評価が大事になっていくんですよね。
「人からどう思われているか?」が気になるし、「人からの評価」が自分の全てになってしまう…。すると、自分軸じゃない、他人軸で生きることになるから、ますます自分らしさが失われ、息が詰まるような苦しさを感じるのです。
こうして「人目や世間体を気にしながら生きていく」となると、常に心は緊張状態ですよ。
他人の一声にサッと反応して動かなきゃいけないから、気持ちが安らぐときがありません。ずっと気が張っています。
心は緊張したままだと、カラダも連動して緊張していきます。
この緊張状態、子供時代からずっとこの状態だったりします。
これが当たり前になってしまい、自分では緊張してるなんて自覚しないまま、大人になっていくのです。
無自覚だから、疑問ももちません。
カラダは固く強張り、肩や背中が凝ってパンパンになり、頭が痛くなり、目は疲れ、足元が冷えていき、夜は眠れず、内蔵の調子も悪くて、ずっと体調不調。だけど、これを薬や栄養剤を飲むことで一時的にスッキリさせて、誤魔化すことが当たり前…(汗)
とまぁ、そんな状態を「みんなも同じだから」で、そのまま続けてしまうのですよ。
お恥ずかしいことに、今までの私がまさにそれで(汗)、体を冷やさないように気を付けていたり、食べるものや生活習慣に気を配っていても、なかなかカラダの緊張は解けません。
だって心が緊張しているんですもの。身体の緊張だけ解こうとしても無理ですわ(笑)。
それでずっと肩や首回りがこわばっていたのですよ。
だけど、この夏から始めたお灸によって、身体の強ばり&心の緊張を初めて自覚しました。
お灸をすることで、今まで体験したことが無い「カラダのゆるみ」を感じて心地よかったんですよね。
ツボから経絡へ、お灸の熱がダイレクトに伝わっていき、結果、思わぬ箇所の緊張が解けて、とてもリラックスできたのです。
…と同時に、今まで感じたことのないバイブレーションをカラダの中で感じでビックリしました。気が付くと、すっかりお灸の虜になってしまいました(笑)。
自分のカラダで試してみて、とても気持ち良かったし、何より自分の性に合っていました。だから、今も続いています。
そんなこんなで、お灸によって、今まで自分がどれほど緊張していたのか。また、カラダをゆるませることの大切さ…等。いろいろ気づかされました。
ちなみに、今日の漢方薬の先生との話の中で、一致した意見は、
現代の人々は、普通に生活しているだけでも、カラダが緊張するような状況の中にいる。
だからこそ、意識して自分のカラダをゆるませていくことが必要。
そのためにも、まずは心をゆるませていくこと。
自分に無理強いしない、頑張りすぎない、適応しようと自分を抑え込まない。
「こうしなくてはいけない!」というこだわりを手放す。
夜(就寝前)は何もしない、考えない。馬鹿になっちゃおう。
ということです。
ホント、私たちは頑張りすぎ。無理しすぎなんですよ。
こうすべき!ああすべき!が多すぎる社会のなかで、正しく生きるために…と、いろんなことを自分に課しすぎてます。
もう充分に頑張っているのだから、自分を許して、もっと自分をゆるませてあげましょう。
自分を大事にすることで、社会や人にに対して寛容になれるし、自分の人生に対してもポジティブに明るく向き合えるようになりますよ。
緊張を解いて、自分らしさを取り戻す。
自分のカラダの反応を感じて、自分を信じていく。
これ、今後しても大切になっていくと思います。皆さんも心掛けてみてください。
お灸に関するもの(私の推し)
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9月に訪れた山寺にて。山門の紋。