「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言いますが、今年は、春の彼岸を迎える前から、とても暖かいですね。
外の様子を見ると「穏やかな春」…という感じですが、世間ではいろんなことが起きていて、気持ちが落ち着かない日々が続いています。
穏やかそうに見えて、でも、その裏では、様々な出来事が起きています。私たちが今いるこの穏やかな世界も、いつ大変な状況に巻き込まれるのか?…油断ならない状態だと思います。
こんな「嵐の前の静けさ」の時には、自分の中にある「ざわつき」を静かに落ち着かせ、自分の頭の中や心の内を整理しておくと良いと思います。
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「自分の頭や心の中を整理する」って、どういうことか?
これって、とても簡単です。
「自分が本当にしたいことは何か?」
これを一つ一つ確かめ、知っていくことです。
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例えば…。
私達は「食べたいもの」一つとっても、いろんな縛りや制約を受けています。
カロリーや栄養の有無、値段、などなど。
「これは体に良くない」「これを食べると太るorやせる」とか「これを食べないと健康になれない」…などなど。食に関するいろんな情報が頭の中にインプットされていて、そこから「これを食べなくてはいけない」「これは食べてはいけない」と頭で考えて決めているんですよね。
本来なら、自分の体が「これを食べたい」と欲するものを自然に食べ、体が教えてくれる「自分にとっての適量」を満たせば、それで心も体も満足できるはずなのですが、多くの人が、自分の心身の声より、かき集めた知識の方を信じるんですよね。
頭の中に叩き込まれた知識、そして、知識に基づいて新たに作られた「こうすべき」「これはダメ」のマイルールをしっかり守ることで、自らの食をコントロールしているのですよ。「健康のため」…という理由で。
だけど、自分の体が発する声より、世間一般のルールや知識の方を尊重して信頼すると、本来、自分に適したもの&ちょうどいい加減がわからなくなってしまいます。
自分の体が発する声が聴けなくなると、感性や直観力が鈍るし、何より、自分のことが信じられなくなってしまうんですよね。
世間の人たちの一般的な意見や知識を知っておくことも大事だけど、それは社会生活を円滑に送るための教養の一部にとどめておいて、それより、自分の感覚や直感力を信頼し、知識より「自分の心身が発する声」に耳を傾けることだと思います。
そういう点でも、「自分を整理しておく」ことはとても大事で、どこまでが世間の常識で、どこから先が私自身の感性が示唆してくれているものなのか?キチンと知っておくことが大事です。
春らしくなって穏やかなひと時、体をリラックスさせて、心をゆるめ、自分の心で感じてみてください。
自分はこの人生で何を求めているのか?
私の心が欲しているものは何か?
自分の体は何を食べたいと言っているか?
お腹は空いているのか?
喉は乾いているのか?
痛いところがあるのか?
眠くないか?
…等々。
素直にこれらを感じていくと、自分の中にある固く強張った部分が少しずつゆるみだし、自分と日向ぼっこしているような感覚になります。
こうして、自分の頭の中に染みついている知識や常識などと、ピュアな自分の本心とを分けてみていくと良いと思います。
「人を見る目」ならぬ「自分を見る目」を、養ってみてくださいね。
公園で拾った松ぼっくり。雪解けした地面に落ちていたのを見つけました。