森の中の大きな木~Let's go to the new stage!~ 

とりあえず今、目の前にあることについて語ろう

自分の身体をリスペクトする

 

先日、久しぶりに会った知人から「痩せてスッキリしてる!」と言われました。

その知人は、自分の身体にコンプレックスがあるのかな?いつも人の体型をチェックしていて、「痩せたんじゃないの?」とそんなことばかり言ってくる人です。

 

だから、いつもモヤモヤするのですが、やっぱりこの日もモヤモヤしました。

そこで今回は、このモヤモヤの理由について考察してみたいと思います。

 

 

こういうタイプの人、私より年上の人に多いように感じます。

特に私の親世代は、バッタリ会って顔を合わせるたびに、ずっと私の体型や髪型のことを言ってきます。「はいはい」とスルーしていますが、あまり気分のいいものではありません。

たまに私の同世代や私より若い人でも、他人の体型のことをネチネチ指摘してくる人がいて、そんな時は「この人、なんだか年寄りっぽいな…」と感じてしまいます。

 

夫も他人から自分の体型のことをよく言われるみたいで、あまり言われ続けると、だんだん不安になってくるんですよね。

 

ちなみに私は、他人の体型なんて全然気にしていないし、第一、人の体つきなんて興味も関心もありません~。

もしも、久しぶりに会った人に対して「あれ?ずいぶん痩せちゃったんじゃないの?」と感じても、そんなことを面と向かって相手に「痩せたんじゃないの?」なんて言いませんよ。

 

体型に関することって、もしかしたら深刻な病気や体のトラブルが原因ってこともあるので、簡単に口にしてはいけないと思うのです。これはマナーとかエチケットの領域です。

 

しかし、世の中には、人の体型の変化を目ざとく見つけて、それをわざわざ相手に向かって「痩せたんじゃない?」「太ったんじゃない?」とぶつける人がいて、そういうのって「人としてどうなんだろう?」と、私は常々思うのですよ。

 

他人の体型について感じたことを本人に直接言うのは、障碍者に向かってその人の障害のことをネチネチ指摘するのと同レベルの失礼行為だし、勉強が苦手な人に対して「どうしてそんなに頭が悪いの?バカなの?」と執拗に言うのと同じくらい罪なことだと思うのです。

 

たとえ相手の体型のことを「羨ましい」とか「良いなぁ」とプラスに感じたとしても、やはり言い方がありますよ。

 

自分の中にコンプレックス等…ドロッとしたネガティブな澱んだ感情が渦巻いていると、そういう思いが自分の発する言葉の端々にベットリと添付されるから、相手にその思いが伝わってしまうんです。

だから相手も「嫌だなぁ」と無意識に感じてしまう…。

 

どんなに隠していても、相手にはちゃんと伝わります。

だから自分を変えないといけないです。

 

 

 

今の私は、確かに20歳の頃の体重になっていて、見た目はスッキリしています。

 

でも、特にダイエットをしたわけでもなく、更年期の身体の不調に対処していくなかで、自然とこの体型に落ち着いた…という感じなのです。

自分では、もう少しふっくらしていても良いのになぁ…と思うレベルです。

 

だから、他人から「痩せている!」と大騒ぎされても、ちっとも嬉しくもないし、むしろ面倒くさく感じます。でも、相手は私の気持ちはサッパリわからない…。言われた側の気持ちがサッパリ理解できないから、平気で軽々しく言えるんでしょうね。

 

それに、今の私は「痩せている」=「素晴らしい」という感覚ではなくて、どちらかといえば、「どんな体型であろうと、それがその人らしくて健やかでいられるのなら、それがベストコンディション」と思っています。

 

だから、私が以前より痩せて見えることに過剰反応し、自分の体型と比較してネガティブなことをブツブツ言ってくるその知人を前にして、「なんだかなぁ…」と違和感しか感じませんでした。

 

どんな体つきであろうと別にいいじゃん。放っておいてくれよ。

 

…と、そんなことを感じたのでした。

 

 

この知人との会話を通して、私たちは肉体についても、相当いろんなことを刷り込まれてきているんだなぁ…と、しみじみ感じました。

 

確かに、若い頃は「痩せている」=「美しい」という価値観が主流だったけど、これが更年期を過ぎて老齢期に入ると「痩せている」=「重病説が流れる」という図式になるんですよ笑。

年代と共に、痩せていくことは「不健康」という認識になるんですよね。

 

ホント、歳をとって筋力が落ちていくと、太りたくても太れなくなるんです。

食べられる量も自然と減ってくるし、食べ過ぎて体調が悪くなると、そこから健康体に戻すのにものすごく時間がかかるし、下手したらもう体調が戻らないかもしれない…。だから、もう若い頃のようにガツ食いはできません~。

 

なので、若い子たちが「痩せたい」というの、気持ちはわかるんだけど、そこまで「痩せる」ことにこだわらなくてもいい…と、老婆心から思います。

 

 

マーケティング的には「痩せた方が良い」という価値観を国民に刷り込んでおけば、それがビジネスになるから、今更やめられないんでしょうね。

 

そんなお金儲けが目的のダイエット商戦のカモに、自ら飛び込んでならなくてもいいから笑、そういう偏った情報から自分を遠ざけて離してあげて、もっとリラックスして自分の身体と向き合った方が良いと思います。

 

だって、生まれてから今日まで長い間、ずっと他人と自分の体型を比較して「あの人みたいになりたい」とずっと思い続けるなんて、カラダの身にしてみたら、とってもつらくて悲しいことですよ。

自分のマインドから「お前は最低」とずっと蔑まれている…ってことですもん。

 

別にどんな体型であろうと、自分の身体なんだもの。

もっと自分の肉体を好きになってあげてくださいな。

 

人から愛されるための身体になろうと頑張るのではなく、まずは自分ですよ。

自分の身体のことを「そのままでOK」と丸ごと受け止めてほしいし、自分の肉体をリスペクトしてほしい…。

なんたって、肉体は人生の大切なパートナーなんですもの。

 

身体あっての人生。

自分の身体の一番のファンになってほしいなぁ…と思います。

 

知っていました?心が溌溂として輝くと、カラダも溌溂と輝くんですよ✨